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映画の声~戦後日本映画と私たち~
御園生 涼子
著
発行年月 |
2016年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
305p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/映像 |
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ISBN |
9784622085515 |
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商品コード |
1022698272 |
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NDC分類 |
778.21 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2016年12月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1022698272 |
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著者紹介
御園生 涼子(著者):1975年東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論コース)博士課程修了。筑波大学日本語・日本文化学類准教授。専門は映画研究。
内容
「もし死刑という制度に例外事態が起こってしまったとするならば、すなわち、死刑の執行が失敗し、その後も被告人が生き延びてしまったとしたら、一体何が起きるのか? こうした一見、抽象的な思考実験とも思える問いを通して、大島は「国家」という制度の核心へと近づいてゆく」。『日本の夜と霧』『絞死刑』『儀式』『二十四の瞳』『ひめゆりの塔』『浮雲』『森と湖のまつり』『仁義なき戦い』『セーラー服と機関銃』――大島渚や木下恵介からメロドラマ、実録やくざ映画、角川映画まで、日本映画は戦後民主主義と大衆消費社会の結節点にありながら、国家と共同体の外へ追われた“他者の生”を描いてきた。国民の物語と娯楽性の狭間にあって映画は、安保を、在日を、天皇を、戦争を、沖縄を、アイヌを、ふるさとを、恋愛を、少女を、いかに表象してきたのか。映像に固有の論理と緻密な分析によって、仮借なき暴力に彩られたそのさまざまな〈声〉を聴き取る、硬派で繊細な映画批評の誕生。