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万葉集防人歌群の構造(研究叢書 478)
東城 敏毅
著
発行年月 |
2016年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
6p,318p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784757608139 |
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商品コード |
1023371842 |
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NDC分類 |
911.12 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2017年01月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023371842 |
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著者紹介
東城 敏毅(著者):1970年愛知県生まれ。國學院大學大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程単位取得退学。群馬工業高等専門学校専任講師、准教授を経て、香川高等専門学校教授。博士(文学)。
内容
本書は、大伴家持が天平勝宝七歳の防人徴収時に、東国防人たちの歌を蒐集して『万葉集』巻二十に収載した「防人歌」を考察の対象とする。第一部では、防人歌作者名表記を詳細に分析し、「父母思慕」の歌や「妹」を詠み込む歌等の検討を行うことにより、防人歌とは、従来から言われてきた貧民階級に属している一般防人兵士の歌ではなく、防人集団の中で役職に就く上層階級の身分の者の歌であると結論付け、防人歌蒐集の目的を、当時の国際状況にまで広げて考察する。第二部では、第一部を踏まえた上で、各国の防人歌を一つの「歌群」として位置付けつつ、防人歌の形成を論じるものである。そして、現在の防人歌においても、各国の部領使が家持に進上した際の防人歌群の痕跡をあらゆるところに残していることを立証し、その痕跡から、さらに遡及する実際の歌の場までが解明できる可能性を追究するものである。