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天皇と和歌~国見と儀礼の一五〇〇年~(講談社選書メチエ 641)

鈴木 健一  著

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価格 \1,512(税込)         

発行年月 2017年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 198p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784062586443
商品コード 1023618549
NDC分類 911.102
基本件名 和歌-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年02月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023618549

内容

1500年に及ぶ天皇と和歌の「多彩で強固な関係」を通観する。『万葉集』の巻頭、少女への恋心を歌う雄略天皇の作に読み取れる、敵対者との抗争。平安時代から編まれた21もの勅撰集。戦国乱世の「古今伝授」。幕末の尊王運動への影響。明治天皇は、厖大な数の歌を詠むことで「国民国家の元首」となり、日米開戦を目前にした昭和天皇は御前会議で祖父の御製を読み上げた。「和歌」という視点から描く、異色の「天皇の歴史」。


毎年正月に宮中で開かれる歌会始では、全国から進献される2万首もの歌の中から選ばれた「優秀作」と、皇族たちの作が厳かに披露される。近年では、大震災の被災者や、ペリリュー島の戦いに斃れた人々に思いを寄せた明仁天皇の歌が詠まれた。ではなぜ、天皇は代々、歌を詠み、歌会を開き、歌集を編んできたのだろうか。1500年におよぶ天皇と和歌の「多彩で強固な関係」を通観する。
和歌という表現形式が万葉以来の命脈を保つことができたのは、狭義の文学表現としてのみ存在したのではなく、政治や宗教とも結びつきうる「儀礼」としての性格もあったからだと考えられるという。
誰もが知る百人一首は、天智天皇の歌が巻頭におかれ、『万葉集』は雄略天皇の歌で始まる。雄略天皇の歌には、少女への恋心が謳われるが、そこには武力に長じた征服者の、ライバルたちとの抗争が読み取れるという。平安時代から500年以上にわたって編纂された21もの勅撰和歌集では、多くの歌人が勅撰、すなわち天皇に選ばれることを熱望し、賄賂を用意した。そして鎌倉時代以降は、勅撰集の編纂にも武家が大きく関与し、南北朝時代には、歌道も二つに分裂した。さらに、戦国乱世の秘伝「古今伝受」、江戸時代の宮廷歌壇の活性化、幕末の尊王運動に与えた影響……。
近代に至ると、厖大な数の歌を詠んだ明治天皇は、それが世上に流布されることで「国民国家の元首」としての地位を固め、日米開戦を目前にした昭和天皇は御前会議で祖父の御製を読み上げた――。
これまでの日本社会にとって、天皇とはどんな存在だったのか。「和歌」という視点からそれを検討していく、異色の「天皇の歴史」。

目次

著者紹介

鈴木 健一(著者):1960年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。学習院大学文学部教授。専門は日本近世文学、和歌・漢文学。著書に「江戸諸國四十七景」「古典注釈入門」など。

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