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『源氏物語』「後朝の別れ」を読む~音と香りにみちびかれて~

吉海 直人  著

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価格 \3,630(税込)         

発行年月 2016年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 255p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784305708274
商品コード 1023658144
NDC分類 913.36
基本件名 源氏物語
個人件名 紫式部
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年02月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023658144

著者紹介

吉海 直人(著者):昭和28年長崎県生まれ。國學院大學大学院博士課程後期修了。博士(文学)。同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科教授。著書に「源氏物語の新考察」など。

内容

共寝した男女が翌日に別れることを意味する、「後朝の別れ」。それは闇の中で行われた。これまで、その時間帯が注目されることはなかったが、それではあまりにももったいないので、これまでの「常識」をあらためて検討し直す。 恋物語において〈別れの時刻〉として機能するその大事な時間帯は、聴覚や嗅覚の描写によって、男女の別れ際の心の機微が表出されている。ここから物語の読みを深めていく。 聴覚や嗅覚の重要性を、前著『「垣間見」る源氏物語』(笠間書院)で指摘したが、それは「後朝の別れ」でも応用可能である。本書では「暁」を告げる時計代わりの「鶏鳴」・「鐘の音」や、嗅覚に訴える「移り香」の重要性を丁寧に検証した。本書は『「垣間見」る源氏物語』の姉妹編ともいうべき書である。 【 「後朝の別れ」とは、共寝した男女が翌日に別れることを意味する。「きぬぎぬ」とは、その際に互いの下着を交換するという古代の習俗に基づく表現である。それに連動して、帰った男から送られる手紙のことを「後朝の文」という。  平安朝の恋物語において、そういった「後朝の別れ」は枚挙に暇のないほど描かれている。しかしながら、どうしても逢瀬の方ばかりが重視され、別れの場面─特にその時間帯が注

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