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<軍>の中国史(講談社現代新書 2409)

澁谷 由里  著

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価格 \880(税込)         

発行年月 2017年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 237p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/現代政治・行政学
ISBN 9784062884099
商品コード 1023742515
NDC分類 392.22
基本件名 中国-国防-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年02月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023742515

内容

<軍-をキーワードに、古代から現代にいたる長い中国の歴史を繙くことによって、中国という国の知られざる「本質」が解き明かされてゆきます。


「よい鉄は釘にならず、よい人は兵にはならない」、中国で古来、そう言い習わされてきました。儒教の教えを国是とする「文の国」では、大昔から軍隊は軽蔑の対象でしかなかったのです。

 とは言え、島国日本とは違って常に北方の遊牧民族の脅威にさらされていた中国は、軍隊を蔑ろにするわけにも行きません。軍が弱くなれば、あっという間に異民族に征服されてしまうからです。この脅威に、近代における日本の侵略に至るまで、中国は長い間さらされ続けていました。-軍-という「必要悪」といかにうまく付き合うか、このジレンマが、じつは中国史を背後から動かす、もっとも重要なファクターだったのです。

 現在、中国の示威的な行動が、国際社会との軋轢を生み出しています。なぜ中国がこのような理不尽な行動に出るのか、われわれには不可解なばかりですが、著者の見立てでは、これは習近平をトップとする現在の中国の基盤の脆弱さの表れだということです。戦前の関東軍ではありませんが、軍部の暴走を指導部が押さえることができず、追認している可能性さえもあるのです。仮に指導部が軍に対して強硬手段に出ると、暴力の刃は逆に自分たちに向けられるかも知れない。前近代の皇帝たちと同じジレンマに、じつは現代中国も悩まされており、指導部は、非常に危ういバランスの上に立った舵取りを強いられているのです。

<軍-をキーワードに、古代から現代にいたる長い中国の歴史を繙くことによって、中国の知られざる「本質」が解き明かされてゆきます。

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