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【押切貴著 近代日本における茶の湯:明治時代の階級、文化、消費】
Gathering for Tea in Modern Japan (SOAS Studies in Modern and Contemporary Japan)
Oshikiri, Taka
著
発行年月 |
2018年06月 |
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出版国 |
イギリス |
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言語 |
英語 |
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媒体 |
冊子 |
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装丁 |
hardcover |
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ページ数/巻数 |
208 p. |
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ジャンル |
洋書/人文科学/歴史学 /東アジア史 |
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ISBN |
9781350014015 |
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商品コード |
1023881063 |
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国件名 |
日本
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2017年12月 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023881063 |
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内容
本書は、明治時代の茶の湯―抹茶を飲む習慣―を調べることで、徳川時代の知的遺産・文化的遺産の相互作用や、西洋の思想、物質文化、制度などの影響について考察しています。日本の近代的な文化的アイデンティティの構築をはじめ、新しい社会階級の発展や文化的実践の変容、近代の生産消費ネットワークについて探求しています。
押切貴氏は、日記、新聞、雑誌記事、地図、展覧会カタログ、公文書といった膨大な日本語史料を駆使し、古来の貴族や新進の産業資本家、あるいは地方の上流階級や政府関係者といった、異なる社会集団の実践と実践者の複雑な関係を追究しています。押切氏は、近代化を通した文化的アイデンティティの構築は、民間の商業施設や外国大使といった様々な利益団体の影響を受けていたと主張しています。
徳川時代以前と現代日本の茶の湯については多く研究されていますが、19世紀後半から20世紀初頭にかけての歴史学的研究はほとんどありません。本書『近代日本における茶の湯』は本分野に大きく貢献し、近代日本の社会文化史の研究者や学生にとって非常に価値のある研究書となるでしょう。