脳外科医にとって脳幹手術は、精密な解剖学的な知識、実施の安全性と長年の研修、手術を行う意思決定が要求されます。特に脳幹や視床解剖の十分な知識が、脳幹患部への進入を安全に行うことができます。
本書は、著者の長年の脳幹、視床、基底核と周辺の手術、1000例以上の経験を基に図解化したものです。脳幹の下位区分を分離して研究できるよう解剖学的な領域ごとに構成されています。各章は、一貫としてアプローチの選択、手術のタイミング、成果の最適化を図る技術的なアドバイスを1700余の解剖図、臨床画像、線描図をつけて提供します。
・米国の著名な脳外科医、神経解剖学者であったAlbert Rhoton Jr.に師事したYagmurluによる精緻な脳切片、解剖図
・脳幹への安全な進入部をカラーイラストで表示
・患者の神経疾患の既往症、主症状、術前画像、診断、手術計画、手術体位、術中及び術後画像、転帰を示す詳細な50余の症例
・アプローチの選択、解剖、視床領域及び脳幹部疾患の手術転帰を収載する7つのアニメーションと50余のビデオ