内容
法の思想や制度は西洋の文化にどのような影響を与えたのでしょうか?また、法そのものは文化的背景からどのように形成されてきたのでしょうか?
本書は、4500年に渡る歴史を繙き、これらの疑問に対して57名の専門家が取り組み、それぞれ特定の時代に特化した研究を掲載しています。230以上の図表を用いて詳細な事例研究をし、古代から現在までの西洋社会における“法の文化”について様々な傾向やニュアンスを考察しています。各巻の編者は全体的なまとまりを重視し、出来るだけ使いやすいように配慮し、各章のタイトルを各巻のタイトルと同じものにしました。これにより、読者は特定の時代を選択して読むことが可能です。また、全6巻を通じて関連する章を読み進めることで、歴史の中のテーマを追うことができます。本書は以下のような構成になっています。
第1巻:古代(紀元前2500年~500年)
第2巻:中世(500年~1500年)
第3巻:近世(1500年~1680年)
第4巻:啓蒙時代(1680年~1820年)
第5巻:改革の時代(1820年~1920年)
第6巻:現代(1920年~現在)
各章のテーマは、正義、憲法、法体系、協約、討論、資産と所有権、不法行為、法曹界など1200ページにおよびます。各巻には寄稿者の紹介とイントロダクションをはじめ、注釈と参考文献一覧、索引一覧を掲載しています。