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アルキビアデス クレイトポン(講談社学術文庫 2408)

プラトン  著

三嶋 輝夫  翻訳
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価格 \902(税込)         

発行年月 2017年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 221p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/古代哲学
ISBN 9784062924085
商品コード 1024095405
NDC分類 131.3
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年04月4週
書評掲載誌 朝日新聞 2017/04/16
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024095405

著者紹介

プラトン(著者):前427-347年。古代ギリシアの哲学者。代表作に『ソクラテスの弁明』、『クリトン』、『ラケス』、『饗宴』、『国家』など。
三嶋 輝夫(翻訳):1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門は、倫理学・ギリシア哲学。主な著書に『規範と意味』、主な訳書にプラトン『ラケス』ほか。

内容

ソクラテス哲学の根本を伝える重要な対話篇、初の文庫版で新訳が登場! 『アルキビアデス大』または『第一アルキビアデス』と称されてきた『アルキビアデス』は、一個人としての「この私」と捉えられる「自己」を認識すること、さらには「人間一般」を認識することを目指し、魂と徳の探究に乗り出す。短篇『クレイトポン』では、その魂と徳の探究への疑問が提示され、ソクラテス哲学の極限に向かって対話が進行していく。


ソクラテス哲学の根本を伝える重要な対話篇、初の文庫版での新訳。
本書には二つの対話篇を収めた。
『アルキビアデス』は、古来この表題でプラトン集成に収録されてきた二つの作品のうち、より規模が大きく、『アルキビアデス大』や『第一アルキビアデス』と称されてきたものである。この対話篇は「人間の本性について」という副題が添えられてきたことが示しているように、一個人としての「自己」を認識し、その魂のありようを理解すること、さらには「人間」一般というものを認識することを目的としている。あらゆる人にとって重要な、その認識を実現する唯一の方法こそ、言葉を用いて対話すること、つまり相互主体性の実践としての対話であることが、まさにこの対話篇で実践され、証明されている。その意味で、本対話篇はソクラテス哲学に触れようとする人にとって、最良の入門となるものである。
続く短篇『クレイトポン』には、古来「徳の勧め」という副題がつけられてきた。その名のとおり、ここではソクラテスによる「徳の勧め」(プロトレプティコス)が説かれるが、のみならず、この対話篇でクレイトポンはそれが「勧め」以上のものではなく、どうすれば実際に徳を身につけることができるのかを問い、その方法を教えることはできないのではないか、という疑問を提示する。その意味で、これは『アルキビアデス』で提示された道を限界まで問いつめた作品であり、二つの対話篇を併せ読むことでソクラテス哲学の神髄に触れることができる。
練達の研究者による明快な訳文でソクラテスとともに対話する喜びが、ここにある。

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