丸善のおすすめ度
ヒトiPS細胞研究と倫理(プリミエ・コレクション 76)
澤井 努
著
発行年月 |
2017年03月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
3p,245p |
---|
大きさ |
22cm |
---|
|
ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/解剖・組織・発生学 |
---|
|
|
ISBN |
9784814000777 |
---|
|
商品コード |
1024102205 |
---|
NDC分類 |
491.11 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2017年05月2週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024102205 |
---|
著者紹介
澤井 努(著者):1986年奈良県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定研究員。専攻は生命倫理学・哲学・宗教学。
内容
iPS細胞研究は胚破壊を回避した点で,生命倫理の問題を乗り越えたと言われる。しかしそれは本当ではない。iPS細胞研究は胚破壊を伴うES細胞を今後益々必要とするというのは,専門家の一致した見解だ。倫理や安全性,費用/効果に関わる国民的な一貫性ある議論を起こすためのシステムと,それを支える倫理枠組みを,現場から提案する意欲作。【推薦】ジュリアン・サヴァレスキュ氏(オックスフォード大学教授・ウエヒロ応用倫理研究センター長)生命科学の最前線,iPS細胞研究において,日本は世界をリードしている。しかし,そうした研究は数多くの重大な倫理的問題を抱えている。例えば,人−動物キメラのような新しい生命体を創り出してよいのか,そのような生命体をどのように道徳的に位置づければよいのか,生殖の在り方はどうなるのか,そもそも自然への干渉はどの程度許されるのかなどである。本書は,そうした全ての倫理的問題を網羅的に論じた待望の著作であり,喫緊の課題に対して世界的に貢献する研究である。精緻な文献研究に基づく本書は,広く科学政策全般にとっても重要な意味を持つ,画期的な業績であると言えよう。