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寂聴伝<続> 拈華微笑

齋藤 愼爾  著

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価格 \3,960(税込)         

発行年月 2017年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 495p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784560092330
商品コード 1024213406
NDC分類 910.268
個人件名 瀬戸内/寂聴
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年06月4週
書評掲載誌 日本経済新聞 2017/06/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024213406

著者紹介

齋藤 愼爾(著者):1939年京城市生まれ。俳人、深夜叢書社主宰。「ひばり伝」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。ほかの著書に「永遠と一日」「読書という迷宮」など。

内容

宗教と文学を追う傑作評伝 前著『寂聴伝 良夜玲瓏』で言及しきれなかった瀬戸内寂聴の作家活動を、大きく6つのテーマに分け、詳細に点検していく意欲的試み。 寂聴は67歳から70歳にかけての3年間、良寛、一遍、西行三人の出家者の生涯を描いた。著者はまず、それら『手毬』『花に問え』『白道』、いわゆる「仏道三部作」の長篇小説3篇が、阪神淡路大震災など歴史的現実にコミットする作家の原点になっている点を論じながら、作家の重要な精神的支柱に迫る。 また著者は、大逆事件で処刑された管野須賀子を描く『遠い声』を中心に、当時の社会主義思想に対する思想弾圧と女性の生き方への作家の強い関心を探り、「女性だからこそ書けた」といわれる評伝『炎凍る 樋口一葉の恋』を、それまでの研究者と対比させながら論じ、作家ならではのデュラスやサガン、ボーヴォワールなど海外作家との交流も追う。 中でも『源氏物語』完訳の作業を丹念に検証する一章は、本書の白眉ともいえる。作家が『源氏物語』に邂逅するための長い歳月、その受容史を、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子などの先達の訳と対比させながら、作家の独創性と文章の魅力を紹介していく。 本書は「宗教と文学」を中心に寂聴後半生を描く、傑作評伝である。

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