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カントの世界市民的地理教育~人間形成論的意義の解明~
広瀬 悠三
著
発行年月 |
2017年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
10p,387p,22p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/教育学/教育学・教育思想・教育史 |
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ISBN |
9784623079391 |
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商品コード |
1024255958 |
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NDC分類 |
371.234 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2017年04月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024255958 |
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著者紹介
広瀬 悠三(著者):1980年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程(臨床教育学専攻)研究指導認定退学。博士(教育学)(京都大学)。奈良教育大学教育学部特任准教授。専門分野は教育哲学など。
内容
カントの自然地理学や地理教育は、カント哲学研究においてマイナーな研究領域であり、注目を集めることはほとんどなかったといえる。しかし、講義義務がないにもかかわらず、カントが自然地理学の講義を40年の長きにわたって続けていたという事実は、地理教育がカントの哲学において何らかの重要な意義をもっていたのではないかという推測を抱かせる。本書では、カントがその生涯をかけてめざした哲学の成果が、世界市民の教育に結実化していること、そしてその課題実現の中心的な教育カリキュラムが地理教育であったことを、論証している。世界市民の教育というカントの実践的な中心課題を解きほぐすことによって、カントの自然地理学や地理教育を、単に一学問領域としての地理学上の業績としてではなく、カントの哲学全体における経験的なものと理性的なものとを架橋する重要な位置にあるものとして明らかにする。