ホーム > 商品詳細

丸善のおすすめ度

中井久夫集<2> 家族の表象

中井 久夫  著

在庫状況 有り  僅少 お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,520(税込)         

発行年月 2017年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 338p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学
ISBN 9784622085720
商品コード 1024301315
NDC分類 493.7
基本件名 精神医学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年05月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024301315

著者紹介

中井 久夫(著者):1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医。著書に「家族の深淵」「精神科治療の覚書」「関与と観察」など。

内容

患者になる人は幼い時から一家の調停者であったかも知れない。統合失調症の患者の幼い時の特徴は「いい子」「手のかからぬ子」そして「エピソードをまわりが思い出せぬ子」である。(「家族の表象」1983)過保護という言葉は、むしろ逃げ口上に使われることが多い。よく聞くと、過保護どころか、保護のひどい薄さに気づく。子も「過保護」と親から聞かされているので、自分は過保護で育ったと思っているが、ちょっと突っ込んで聞くと、安心感を持てない状態がずっと続いていたことがわかる。過保護とは多分、不安を伴った育児のことだろう。保護されたいという親の思いが、子を保護しているという思い込みにすり替えられる。こういうすり替えは実によく起こるものだ。こういう親は、われわれに向かって、まるで他にはそれ以外には考えられないかのように「では放っておいてよいのですか」という。このことばは、親自身のよるべなさと、それへの鬱憤を表わしているのだと私は思う。(「親の成熟と子どもの自立」1987)第2巻には、1982年刊行の2冊『分裂病と人類』『精神科治療の覚書』でその名が非専門家にも知れ渡りはじめた時期の文章、長短36編を収録する。

目次

カート

カートに商品は入っていません。