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詩人が読む古典ギリシア~和訓欧心~
高橋 睦郎
著
発行年月 |
2017年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
296p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/その他の文学 |
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ISBN |
9784622086024 |
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商品コード |
1024301368 |
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NDC分類 |
991 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2017年05月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024301368 |
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著者紹介
高橋 睦郎(著者):1937年北九州市生まれ。詩を中心に、短歌、俳句、小説、能、狂言、浄瑠璃などあらゆる分野で実作。「和音羅読」で鮎川信夫賞、「永遠まで」で現代詩人賞を受賞。
内容
傘寿を迎えてなお若々しい高橋睦郎によるギリシア再発見の書。詩人とギリシア文学との出会いは早く、戦後創設されたばかりの新制中学に入った頃だった。呉茂一の訳詩集に収められた詩は「自然という、そのままでは無秩序なものを、裡なる秩序をもって見る人間の眼差の魅力」が少年を捉えて離さなかった、と振り返る。本書では、長年にわたる耽読をもとに『イリアス』『オデュッセイア』『神統記』、エウリピデスらの悲劇、アリストパネスらの喜劇、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、クセノポン、ヘロドトス、エピクロスらの哲学までを引用しつつ読みこなしている。50年以上におよぶ旅で現地の光と闇を知りながら本書は、古典ギリシアの「耀めき」は「ヘレニズムという、ギリシアなるものの世界化によって、ギリシア語の境界さえも超え、古代ローマ、中世イスラム、ルネサンス、そして二十世紀のジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』、エズラ・パウンドの『キャントゥズ』、またわが国の西脇順三郎『あんばるわりあ』、三島由紀夫『潮騒』などを経て、二十一世紀の今日も「人みなを」詩のふるさと、知のみなもとへの「恋の舟路へさそうてやま」ない」と颯爽と結ばれる。一人の芸術者による、自在な批評にしてヘレニズム讃歌である。(表紙カバー写真・港千尋/装訂・間村俊一)