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真理・存在・意識~フッサール『論理学研究』を読む~

植村 玄輝  著

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価格 \6,050(税込)         

発行年月 2017年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 6p,312p
大きさ 23cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/ドイツ・オーストリア哲学
ISBN 9784862852526
商品コード 1024301398
NDC分類 134.95
基本件名 論理学研究
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年04月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024301398

著者紹介

植村 玄輝(著者):1980年生まれ。慶應義塾大学文学部後期博士課程単位取得退学。博士(哲学)。岡山大学大学院社会文化科学研究科講師。

内容

フッサールは分析家ではあるが体系家ではなかったし,超越論的現象学は世界の意味を成立させる意識の志向性に着眼し形而上学を排除したとの言説が流布している。それに対して著者は,フッサールが初期の主著『論理学研究』(1900/1年)期からすでに体系を志向しており,真理から存在への道を探究する哲学的プログラムの構想をもっていたとして,本書では『論理学研究』を徹底的に精査,その後の展開の前史を明らかにする。『論理学研究』は第1巻で心理主義的論理学を批判して「イデア主義的」な純粋論理学を擁護,第2巻は認識体験の現象学的分析を展開するが,言語表現と意味,普遍者,部分と全体,意味の合成性,志向的体験,認識,内的知覚と意識など,統一性のない雑多な印象を与える。しかしフッサールは『論研』が「獲得された洞察が内的に固められる前に刊行された」著作であり,刊行後には同書全体の主題を体系的に辿り直す講義もした。また著者はフッサール哲学を「何がどのように存在するのか」という形而上学として捉え,それを真理・存在・意識の観点から検討して,フッサールの現象学と形而上学との関係を解明する。フッサール現象学を全体的に再構成する気鋭による意欲的試みである。

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