内容
本書「資源天然物化学」は,有機化学の基礎科目をすでに履修している理系(薬学,理学,農学,工学,食品学,栄養学など)の大学高学年次,あるいは大学院学生を対象とした天然物化学の教科書として平成14年(2002年)に初版を刊行して以来,刷数を重ねながら早15年が経過した。今回の改訂にあたり,新たに数名の方々に執筆者として加わっていただき各章の内容の更新と充実化をはかるとともに,抗生物質を独立した章として記述した。また,用語や立体構造式の表示の統一などを行い,より理解しやすい構成に努めた。若い学究の徒が本書を礎として天然物の化学構造の美しさと多彩な生物活性に興味を持っていただければ幸いである。(第2版序文より抜粋)