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人民元の興亡~毛沢東・鄧小平・習近平が見た夢~

吉岡 桂子  著

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価格 \1,980(税込)         

発行年月 2017年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 395p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/金融
ISBN 9784093897716
商品コード 1024519416
NDC分類 337.222
基本件名 人民元
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年07月1週
書評掲載誌 読売新聞 2017/06/25、日本経済新聞 2017/07/15、朝日新聞 2017/07/23
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024519416

著者紹介

吉岡 桂子(著者):1964年岡山県生まれ。岡山大学法学部卒業。山陽放送を経て、朝日新聞社に入社。朝日新聞編集委員として、バンコクを拠点に中国とアジアの取材を続ける。著書に「問答有用」など。

内容

通貨と権力の150年史

【朝日・日経・読売、週刊東洋経済、週刊現代ほか各紙書評欄に掲載】

「経済力の日中逆転という歴史的転換点にあって、日本は自らの新しい立ち位置を見いだせるのだろうか、さまざまな思考をかき立ててくれる秀逸な一書だ」 ――京都大学教授・諸富徹氏(朝日新聞7月23日付)

「東アジア通貨烈烈――本書は人民元をめぐって蠢く人間と権力の大河ドラマである」 ――北海道大学大学院教授・遠藤乾氏(週刊現代8月5日号)

「国際金融のキーマン達へのインタビューがふんだんに引用されており、圧巻である」 ――京都大学教授・奈良岡聰智氏(読売新聞6月25日付)

「ビットコインなど仮想通貨の出現により、政治に翻弄されてきた貨幣が、逆に政治を変えるかもしれない。それが著者の意味深な結びである」 ――早稲田大学教授・天児慧氏(京都新聞7月9日付)

【本書まえがき】
中国の通貨の種類は一時、千を超えたとも言われている。
国内は、もとよりばらばら。列強の外貨は押し寄せる。もたもたしているうち、日本の「円」とつながる通貨が、満州国のみならず攻め込んでくる。清朝末期から百年の通貨事情は、中国という国家が置かれていた状況と、まさにコインの表裏である。この時代に刻まれた記憶から、中国の人々の胸の奥底には、国が分裂の危機にさらされるのではないかという恐怖がある。とりわけ統治者には。

【内容紹介】
毛沢東が統一の「象徴」として産み落とし、トウ小平が「改革開放」のために育み、習近平が「世界制覇」の足がかりとした。人民元の正史を辿りつつ、戦前、「反日通貨」としてばらまかれ、戦後、「円」の盛衰を反面教師にしてきた裏面史も明らかにする。

世界経済の主役に躍り出た紅い通貨――。
取材期間20年を経て、その秘史に分け入る。

【目次】
プロローグ 瓜を割られる恐怖
1章 通貨と権力
2章 「Y」をめぐって
3章 良貨か、悪貨か
4章 危機と競争
5章 サークルズ、それは圓の仲間たち
6章 通貨の番人
7章 覇権
エピローグ 顔のない通貨


【編集担当からのおすすめ情報】
計7年間にわたり、朝日新聞・中国(北京・上海)特派員を務めた筆者が、通貨を通して国を、経済を、中国指導者を映した圧巻のノンフィクションです。

中国の歴代指導者がいかに通貨をもって国を治めようとしたのか――。本書では、それが「物語」として紡がれています。

海の向こうの話と考えてはいけません。
過去、欧米からの「人民元切り上げ」要求に異常なまでの拒絶反応を示してきた中国指導部ですが、その背景には、日本における「プラザ合意→バブル崩壊」という構図があることも分かります。つまり、中国指導部は、日本の金融政策の成否をしっかりと研究し、自らの指針としているのです。

人民元全150年史を描いた歴史書としても、中国経済の趨勢を描いたビジネス書としても、毛沢東から習近平に到る歴代指導者の人物列伝としても、本書は読むことができます。

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