歴史を社会に活かす~楽しむ・学ぶ・伝える・観る~
内容
目次
まえがき I 楽しむ――カルチャーからエンターテインメントへ 1 「バーチャル名護屋城」の試み――佐賀県名護屋城博物館の城復元CG(松尾法博) 2 旅に出て歩いて学ぶ歴史の現場――『観光コースでない』シリーズの誕生(飯塚直) 3 「歴史コンテンツ」と東アジア(堀内淳一) 【コラム?】日韓関係の歴史と観光スポット──景福宮・閔妃殺害現場をめぐって(木村直也) 4 アニメで読み、絵画で見る歴史(藤川隆男) 【コラム?】「暗黒時代」の娯楽──中世ヨーロッパの人々と巡礼(原田晶子) 5 娯楽の自粛について考える――ある観光系学科の講義から(平山昇) 【コラム?】映画の歴史、映画と歴史(金山泰志) 6 文学・大河ドラマと歴史学(小川和也) 【コラム?】「聖地」化する史跡、文化財(植田真平) II 学ぶ――自ら考える教育の可能性 1 歴史教科書を学び捨てる(水村暁人) 2 学習マンガと歴史学(松方冬子) 3 異次元の西洋史概説へ(森谷公俊) 【コラム?】歴史を再現すること──ルーマニア王国とシュテファン大公没後四〇〇年祭(高草木邦人) 4 御真影・学校儀式の戦前・戦後――一九三〇年代から六〇年代を中心に(小野雅章) 【コラム?】戦前日本の就職難問題(町田祐一) 5 彼らはどう教えられてきたのか――米国歴史教科書における原爆投下(藤田怜史) 6 韓国における「自国史」教育をめぐる葛藤(君島和彦) 【コラム?】史学科出身者の社会的役割(石居人也) III 伝える――多様化するメディアと情報 1 歴史学とメディアの現在(有山輝雄) 2 歴史学・学術書・読者の新たな関係を考える――編集者の立場から(永滝稔) 3 歴史学の研究成果と新聞メディアの役割(栗原俊雄) 【コラム?】ヴィシー時代のフランスにおける新聞・ラジオの戦争協力(南祐三) 4 草の根歴史修正主義と伝えきれないメディア――北海道の現場から(長谷川綾) 【コラム?】マスメディアと裁判(久保茉莉子) 5 言論の自由と自主規制の相剋――「不偏不党」の形成をめぐって(根津朝彦) 6 ドイツにおける第二次世界大戦の表象――加害国の被害意識をめぐって(川喜田敦子) IV 観る――博物館は深化する 1 歴史資料を展示する博物館の未来(川村佳男・和田浩・吉野和彦) 【コラム?】眼光?俑?背に徹す――博物館での発見から(椎名一雄) 2 ピースおおさかの加害展示をめぐる問題状況(横山篤夫) 【コラム?】公文書館の国際比較(久保亨) 3 大学博物館は何を発信できるのか――日本女子大学成瀬記念館の活動を通して(吉良芳恵) 4 9・11メモリアル博物館の歴史政治学(東自由里) 【コラム?】ロシアの博物館(立石洋子) 5 ヨーロッパにおける歴史博物館と国境地域――二つの事例から(西山暁義) あとがき(鈴木茂) The Future of Historical Studies in Society: New Challenges and Possibilities The Historical Science Society of Japan, editor
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