本書は、統合され柔軟性のあるサプライチェーンと消費者満足向上のための会計ベースの経営管理システムの実務を明示しています。また、企業が自身のサプライチェーンの統合をどのように強化できるかを調査しています。本書は、パートナー企業との統合と協力を推進するための経営上の手段として、サプライチェーンの共同利益と協力し合うことによる報酬を分配する影響を考察しています。さらに、製品・サービスのライフサイクルやパートナーの変更、戦略的柔軟性の観点から統合されたサプライチェーンをどのように柔軟に管理できるか検討しています。また、サプライチェーンにおける消費者満足の向上のための管理会計システムの利用についても調査しています。本書で取り上げられている管理会計の実務には、バランスト・スコアカードやスイッチング・コスト、ターゲット・コスティング、価値ベースの価格設定、ターゲット・プライシング、クオリティ・コスティングなどが含まれています。
本書は、ファブレス・サプライチェーン、パーツの供給者や組立者からなる企業間ネットワーク、非営利サプライチェーンといった、異なるタイプのサプライチェーンについても研究しています。