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【戦後日本におけるマスメディア、消費主義、ナショナルアイデンティティ】
Mass Media, Consumerism and National Identity in Postwar Japan(Soas Studies in Modern and Contemporary Japan) H 192 p. 18
Smith, Martyn David
著
発行年月 |
2018年04月 |
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出版国 |
イギリス |
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言語 |
英語 |
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媒体 |
冊子 |
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装丁 |
hardcover |
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ページ数/巻数 |
192 p. |
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ジャンル |
洋書/人文科学/歴史学 /東アジア史 |
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ISBN |
9781350030787 |
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商品コード |
1024602470 |
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国件名 |
日本
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2018年04月 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024602470 |
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著者紹介
Smith, Martyn David(著者):SOAS, University of London, UK
内容
本書は、1952年から1972年までの日本のナショナリズムとナショナルアイデンティティの発展と、コンシューマリズムの台頭の関係について、週刊、月刊誌の活字メディアと市場の変容に関する研究を通して説明しています。
マーティン・スミスは、1950年代と1960年代における活字メディアの変容は、日本における社会的、個人的、国家的アイデンティティの可能性を広げたと論じています。1950年代後半から、広告収入の大きな可能性や日本経済の急成長、消費社会の成長の必要性によって週刊誌の市場は大きく成長しました。これにより、ナショナルアイデンティティと個人的主観性の融合が引き起こされ、本書では『国家的主観性』と表現しています。日本国家全体としての復興をするための助けとなるよう、日本のメディアは個人の消費を促進させました。
『婦人公論』や『婦人之友』、『婦人画報』といった主婦雑誌、『毎日グラフ』や『朝日グラフ』などの情報誌、『週刊平凡』や『平凡パンチ』といった青年向け出版物を考察し、スミスは、変化する当時の消費の性質を考慮することにより、ナショナリズムと日常生活の関係が十分理解できることを示しています。 国主体の経済ナショナリズムの伝統的な“トップダウン”ナラティブの代替を提示することにより、本書は戦後日本史および日本のナショナリズムに関する研究に独自の貢献を果たしています。