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<弱いロボット>の思考~わたし・身体・コミュニケーション~(講談社現代新書 2433)

岡田 美智男  著

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価格 \1,034(税込)         

発行年月 2017年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 257p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/理工学/情報学/人工知能
ISBN 9784062884334
商品コード 1024813571
NDC分類 007.13
基本件名 人工知能
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年07月4週
書評掲載誌 朝日新聞 2017/07/16、読売新聞 2017/07/23、日本経済新聞 2017/08/19
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024813571

著者紹介

岡田 美智男(著者):一九六〇年福島県生まれ。一九八七年、東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了。工学博士。NTT基礎研究所情報科学研究部、国際電気通信基礎技術研究所などを経て、二〇〇六年より豊橋技術科学大学情報・知能工学系教授。専門は、コミュニケーションの認知科学、社会的ロボティクス、ヒューマン・ロボットインタラクション、生態心理学など。主な著書に『弱いロボット』(医学書院)、『ロボットの悲しみ コミュニケーションをめぐる人とロボットの生態学』(共編著、新曜社)など。〈弱いロボット〉の提唱により、平成二十九年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(科学技術振興部門)などを受賞。

内容

 ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた――。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは? 自分ではゴミを拾えない〈ゴミ箱ロボット〉。人の目を気にしながらたどたどしく話す〈トーキング・アリー〉、一緒に手をつないで歩くだけの〈マコのて〉……。 〈弱いロボット〉の研究で知られる著者が、自己、他者、関係について、行きつ戻りつしながら思索した軌跡。


 ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた――。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは?

 自分ではゴミを拾えない〈ゴミ箱ロボット〉。人の目を気にしながらたどたどしく話す〈トーキング・アリー〉、一緒に手をつないで歩くだけの〈マコのて〉……。

 著者岡田さんの研究室がつくるロボットは、いずれもすぐに役立つようなロボットではありませんし、多くの機能を兼ね備えているわけでもありません。デザインもシンプルで、どこか不完全なロボットです。でも、だからこそ放っておけないロボットでもあります。ゴミ箱ロボットをみると、子どもたちは、自分たちから率先してゴミを入れます。〈マコのて〉も高齢者たちは喜んで手をつなぎます。
 最近のロボット開発が、「もっとリアルに、表情豊かに!」とより高性能をめざして、機能を付加していく「足し算型」だとすれば、岡田さんの手がけるロボットは、「引き算型」です。ロボット自体は不完全でも、相手に委ねることで、目的を実現する。まさに〈弱さ〉が周囲との関わりを駆り立てているのです。
 〈弱いロボット〉の研究で知られる著者が、もじもじするロボット、言いよどむロボットとともに、持ちつ持たれつの関係について考える一冊です。

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