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写本の文化誌~ヨーロッパ中世の文学とメディア~

クラウディア・ブリンカー・フォン・デア・ハイデ  著

一條 麻美子  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,630(税込)         

発行年月 2017年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 258p,37p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/総記/総記/書誌・出版
ISBN 9784560095591
商品コード 1024850180
NDC分類 022.23
基本件名 写本
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2017年09月1週
書評掲載誌 読売新聞 2017/08/20、毎日新聞 2017/10/22、毎日新聞 2017/12/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024850180

著者紹介

クラウディア・ブリンカー・フォン・デア・ハイデ(著者):1950年生まれ。カッセル大学教授、副学長。専門は中世からバロックまでのドイツ文学、特に中世から初期近世における本および図書館の文化。

内容

写本の製作と受容から見る中世世界 巻物から冊子体のいわゆる写本へ主流が移ったヨーロッパ中世の始まり、それはデジタル時代・活字印刷の誕生と並ぶメディアの革新、つまり口述から書記への転換の始まりでもあった。本書は、物としての写本の材料と作られ方、製作にかかわった注文主・詩人や知識人・修道士や職業書記らの実態から、手にした人が本をどう読んだか、本と書かれたテキストの双方がもった政治的役割まで、当時の社会における本と、本をめぐる文化・社会的状況を、さまざまな角度から解説する。 なかでも、一種の文芸マネージメントから生まれた傑作・マネッセ写本についての、成立背景を含めた製作過程や、その後の数奇な運命とドイツ史とのかかわりの情報は、これまで詳しく紹介されたことがなく、またミステリのようにおもしろい。 「人の心臓より尊い」と言われた羊皮紙の世界、書記が一日に書ける分量と与えられた物質的・精神的報酬、仕事に対する書記のプライドや不満が書き込まれた挿絵や奥付、写本の窃盗事件あれこれ……。 物としての写本とメディアとしての写本をめぐる一冊。

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