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コモリくん、ニホン語に出会う(角川文庫 こ47-1)
小森 陽一
著
発行年月 |
2017年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
286p |
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大きさ |
15cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/言語学/日本語 |
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ISBN |
9784041051856 |
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商品コード |
1024857815 |
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NDC分類 |
810.4 |
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本の性格 |
語学 |
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新刊案内掲載月 |
2017年07月4週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2017/07/30 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024857815 |
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著者紹介
小森 陽一(著者):1953年生まれ。日本近代文学専攻、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は日本近代文学。なかでも、日本近代小説(表現論・文体論)、近代日本の言語態分析、現代日本の小説と批評。北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授を経て、現職。 主な著書に『日本語の近代』『ポストコロニアル』(岩波書店)、 『漱石を読み直す』(岩波現代文庫)。共著に『岩波新書で「戦後」をよむ』(岩波新書)、編著に『夏目漱石、現代を語る 漱石社会評論集』(角川新書)など多数。
内容
「皆さんは国語の授業が好きでしたか?」
帰国子女という言葉すらなかった時代。
コモリくんは書き言葉で話す、周りとちょっと違う小学生。そのためにみんなと“仲間”になり切れず、国語(特に作文!)が大嫌いになったコモリくん。
そんな彼は日本語と格闘し、海外で日本文学を教える側になり、ついには日本を代表する漱石研究者にまでなってしまう。
米原万里氏ら多くの作家も笑賛した、自伝的エッセイの名著。
言葉という不思議なものを巡る冒険の書。
解説は『日本語が亡びるとき』の水村美苗氏。
<もっと詳しい内容紹介>
帰国子女という言葉すらなかった頃、コモリくんはクラスで浮いていました。
両親の仕事の都合によって、チェコのプラハで幼少期を過ごしていたコモリくんは、日本に帰国してから、日本語をいちから覚え直していくことになります。
一生懸命、日本語を学んで、おかしくないように話しているはずなのに、コモリくんが話すたびにクラスメイトに笑われます。
「ミナサン、ミナサンハ、ボクノニホンゴノ、ナニガイッタイ、オカシイノデショウカ?」
帰国子女・コモリ君は、文章語で話す小学生でした。そのため、周りからはおかしな子と思われてしまっていたのです。
日本社会の異分子として日本語に出会い、格闘したコモリくんは、『吾輩は猫である』の猫に感情移入して読書感想文を書きあげますが、先生に誤読と言われてしまいます。
さらに、高校で書いた『こころ』の読書レポートでは、Kと先生の奥さんがその後どうなったかを想像し、力を入れて書くも、学校の評価は散々で、気になっていた女の子にも「小森くんて、センスないのネ」と言われ……。
そんなコモリくんが学生運動を経て、深く日本文学を愛し、海外でも日本語を教える側になり、文学研究の第一人者となり、日本語と格闘し続けた記録です。
大学の先生になってから、小学校・中学校・高校で出張授業をして、日本語の可能性・言葉の面白さを生徒と一緒に体感した記録も収録しています。