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物語の語るこころ~存在の揺らぎをめぐるユング心理学~(アカデミア叢書)
横山 博
著
発行年月 |
2017年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
7p,175p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/精神分析 |
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ISBN |
9784422116440 |
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商品コード |
1024877456 |
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NDC分類 |
146.1 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2017年08月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024877456 |
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著者紹介
横山 博(著者):1945年石川県生まれ。京都大学医学部卒。横山分析心理研究所開設。著書に「神話のなかの女たち」「心理療法とこころの深層」など。
内容
私たちは、現実にはあり得ない物語「浦島太郎」「鶴女房」などに、深い哀感を抱く。また、ギリシア悲劇の「エディプス王」の物語に、時代を超えた人間の欲望、愛憎のあり方を嘆息しつつ視ざるを得ない。 文学においても同じことがいえる。ストーリーの展開で、多くの人間の人生の機微、その人の存在の根拠に触れたものが、感動を与え、あるときは存在を脅かすのであろう。それは知的な作業ではなく、存在の深みを揺るがす、意識では捉えきれない領域なのである。 その人なりの進む人生を、ユングは「個性化」と定義した。人間は幼児・青年期・父親/母親・壮年・老年と成熟し、死を迎える。この人生というものは、人それぞれに平坦ではあり得ない。大変な不幸と挫折を味わうかもしれない。そかし、いかなる苦労があったにせよ、自分の人生はそれなりの意味があったと考えたいものである。 ―― こうした問題意識をもとに、著者は、精神科医そしてユング派分析家としての視点から、そして「存在の揺らぎ」を生き抜いてきた自身のひとつの到達点として、本書を世に問う。