ホーム > 商品詳細

丸善のおすすめ度

中井久夫集<3> 世界における索引と徴候

中井 久夫  著

在庫状況 有り  僅少 お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,520(税込)         

発行年月 2017年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 340p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学
ISBN 9784622085737
商品コード 1024938682
NDC分類 493.7
基本件名 精神医学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年08月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024938682

著者紹介

中井 久夫(著者):1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医。著書に「家族の深淵」「精神科治療の覚書」「関与と観察」など。

内容

明仁天皇は、「ありがたみ」を求める人には影の薄い天皇に見えるかもしれないが、それは明仁天皇のほうで願い下げにしたい「ひいきの引き倒し」である。実際には強い意見の人man of strong opinionであり、しかも自己の影響力と、さらに重要なことに、この特性と限界とを自覚し、するどい質問の形で自己の見解を表明すると明言し、その指向するところ、社会の主流に対して、その「副作用」を警告し、これを滅殺することを自己の使命と規定しておられると思う。実際、発展developmentに生存survivalより高い優先順位を置いてきた戦後の日本に対して、機会あるごとに牽制球を投げ、また、戦争の後遺症を癒す努力を自己に課しておられると私は思う。(「「昭和」を送る」 1989)「死なないためにだ。俺は、死なないためにやっているのだ。芸術?そんなのんきなものじゃない」。私は、私の患者たちが描く、時として哀切な美しい画を思った。治癒するとみな平凡な画になる。しかし、才能が涸渇するのではない、必要がなくなるのだ。私の患者たちも「死なないために」やっているのだ。名古屋弁でいえば「必死こいて」――。(「荒川修作との一夜」 1990)第3巻には、多様な分野をテーマに精神科以外の読者を獲得していた時期の文章、長短26編を収録。

目次

カート

カートに商品は入っていません。