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歌舞伎とはいかなる演劇か~かぶき者・当代性・断片性・好色性・饗宴性・女方・見立て 七つの視点から迫る歌舞伎の本質~

武井 協三  著

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価格 \9,680(税込)         

発行年月 2017年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 307p,22p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/舞台芸術
ISBN 9784840697620
商品コード 1024996962
NDC分類 774.2
基本件名 歌舞伎-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年08月2週
書評掲載誌 読売新聞 2017/07/23、毎日新聞 2017/07/30、毎日新聞 2017/12/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024996962

内容

・110余点の絵画資料から、初期歌舞伎の演技・演出の実態に肉迫。高度な学問的成果が、平易な語り口によって解き明かされ、歌舞伎の歌舞伎たる所以が解明される。・400年の歴史を有する歌舞伎は、常に変転を繰り返してきた。歌舞伎は、時代時代によって、まったく別ジャンルの演劇であるかのような様相を呈する。それでは、いったいなにが、どのような性質が、歌舞伎を「歌舞伎」と呼ばせてきたのだろう。いつの時代の歌舞伎にも通底する、歌舞伎が歌舞伎であるための必要条件、本質とは何だったのか。本書は、歌舞伎にとっての最も重要な、この問題に肉迫していく。・新発見の資料『役者絵づくし』(国文学研究資料館本)をもとに展開される、堅牢な考察。同書に現存最古の象眼跡を発見し、最先端の流行風俗を舞台化することこそが歌舞伎の本質であることを、あざやかに解明する。・歌舞伎はなぜストーリーが分かりにくいのか。「断片性」という歌舞伎の性格を成立期から摘出し、現代の「みどり」という部分上演方式の芽生えが、大名屋敷への出張興行にあったことを指摘する。・観客が舞台に参加する「饗宴性」を歌舞伎の本質の一つとし、相撲観戦や中国演劇の資料などにも目を放ち、演劇の本質に迫る。・「売色」と「好色」を歌舞伎の生れ故郷と見なし、歌舞伎が売色のためのショーウインドウから脱化していく歴史を、二人の女方役者の足跡を追うことによって解き明かしていく。・歌舞伎女方の先駆的名優 玉川千之丞の演技を、その姿態・表情にいたるまで具体的に解明し、「すさまじい」嫉妬の表現が生み出される過程に迫る。これによって、内容よりも表現を重視するという歌舞伎の特質を摘出する。・「見立て」という表現技法が歌舞伎の演技の本質としてあると揚言。これを忘れてしまった現代の歌舞伎に警鐘を鳴らす。

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