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西南戦争と自由民権
小川原 正道
著
発行年月 |
2017年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
8p,233p,5p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/日本史 |
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ISBN |
9784766424348 |
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商品コード |
1025050997 |
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NDC分類 |
210.627 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2017年08月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1025050997 |
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著者紹介
小川原 正道(著者):1976年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。同大学法学部教授。博士(法学)。日本政治思想史専攻。著書に「近代日本の戦争と宗教」「西南戦争」など。
内容
ペンか、剣か――。 明治初期における 反政府運動の模索と葛藤。 明治10年、鹿児島において、西郷隆盛を中心とした不平士族が反乱を起こす。このとき、もうひとつの反政府勢力の一大拠点・高知では、板垣退助率いる立志社が西郷に呼応して決起するのではないかと思われていた。西南戦争を契機に、日本はふたたび混乱に陥るのではないか――この可能性に、政府は動揺する。しかし、板垣は起たなかった。それはなぜだったのだろうか。 本書は、民権運動家たちの反政府の姿勢や挙兵計画にもかかわらず、開戦の報に触れてなお彼らが暴発せず、その後は言論活動へと転換した理由を実証的に明らかにし、暴力という手段の理論的位置付けを検証する。また、西郷・板垣をそれぞれ別の意味で高く評価した福沢諭吉の思惑と、彼の高知・立志学舎への支援や、これまで知られてこなかった鹿児島の民権運動家の戦前・戦後についても新たな光を当てる。 明治初期における反政府運動の思想と行動をたどり、西南戦争の知的インパクトと、自由民権運動が高揚していった背景を、歴史のなかに浮き彫りにする。