カントの政治哲学~自律・言論・移行~
金 慧 著
内容
目次
はじめに 目次 第Ⅰ部 カントの政治哲学 第一章 移行をめぐる三つの議論 1 法と自由──自然状態から法的状態へ 2 政治的自律と言論の自由──専制から共和制へ 3 国際社会の秩序化構想──国際的な自然状態から法的状態へ 第二章 理性の公共的使用から公開性へ 1 理性の公共的使用 2 定言命法 3 公開性 第三章 言論の自由と抵抗権 1 言論の自由の位置づけ 2 認識論における言論の自由──真理の試金石 3 立法過程における言論の自由──理性の公共的使用 4 権利侵害における言論の自由──権利の唯一の守護神 5 抵抗権否認と言論の自由──言論と権力 第四章 政治的自律とその条件 1 政治的自律と代表制 2 政治的自律と幸福追求の「自由」 3 投票権の経済的条件──受動市民という問題 4 貧困と社会政策 第五章 世界市民法の構想 1 世界市民の三つの用法 2 世界市民法とは何か 3 法的状態への移行と植民地主義 第Ⅱ部 カントと現代 第六章 政治的判断とは何か──判断力と構想力をめぐるカントとアーレント 1 構想力の総合 2 図式機能と包摂 3 再現前化としての構想力 4 趣味判断における共通感覚 5 アーレントの判断力論 6 判断の一般的妥当性 第七章 みずからを尊重するということ──自己尊重をめぐるカントとロールズ 1 尊敬──感情と義務 2 自己尊重の二つの側面 3 卑屈と高慢 4 自己尊重と規範 5 ロールズにおける自己尊重/自己評価 第八章 永遠平和と進歩の思想──国際社会の秩序構想をめぐるカントとハーバーマス 1 ハーバーマスにおける国際法の立憲化と人権保障 2 カントにおける介入の禁止と政治的自律 3 多次元システムにおける正統化の欠損 4 進歩の思想 おわりに あとがき 文献表 索引
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