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道元「宝慶記」~全訳注~(講談社学術文庫 2443)
大谷 哲夫
翻訳
発行年月 |
2017年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
380p |
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大きさ |
15cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/宗教/仏教 |
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ISBN |
9784062924436 |
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商品コード |
1025136922 |
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NDC分類 |
188.84 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2017年09月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1025136922 |
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著者紹介
大谷 哲夫(翻訳):大谷哲夫(おおたに・てつお)
1939年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業,同大学院文研東洋哲学専攻修了。駒沢大学大学院文研,仏教学専攻博士課程満期退学。駒沢大学仏教学部教授,同大学学長・総長,都留文科大学理事長を歴任。現在,東北福祉大学学長。『訓註 永平広録』『祖山本 永平広録考注集成』『永平の風 ―道元の生涯』『道元「永平広録・上堂」選』『道元「小参・法語・普勧坐禅儀」』『道元「永平広録・頌古」』『道元「永平広録 真賛・自賛・偈頌」』など著書多数。
内容
『宝慶記』は、若き道元禅師(1200~1253)が仏道を究めんと南宋に渡り、燃えたぎるような情熱をほとばらせて、正師たる長翁如浄禅師(1162~1227)に拝問(古徳先哲に対して言葉や文章をもって丁重に質問すること)した求道の記録です。それはまた、道元の問いに真摯に答えた如浄という老古仏が、正伝の仏法である只管打坐の世界を道元に嗣続せしめんとした、まことに慈悲深い慈誨の記録でもあります。
道元は、南宋の宝慶元年(1225)5月1日から同三年(1227)の、おそらくは7月上旬、日本に帰国するために如浄の下を乞暇(禅林を下山するために暇を乞うこと)するまでの間、天童山の方丈で如浄に拝問したところと、それに対する師の慈誨とを、その都度記録しました。いわば、『宝慶記』は、道元が如浄に随身した「随聞記」であり、日中の枠を超越した師弟の問答が、阿吽の呼吸の中に展開されているのです。
対話という性格上、『宝慶記』には道元の肉声がより強く響きわたっています。修行とはなにか、仏法とはなにかについて具体的な内容となっています。古来、中国に渡った日本僧たちの記録は多くありますが、真実の仏法を求め、これほど師と弟子の間で目の当たりに相対して(これを面授といいます)真剣に交わされた記録はありません。道元の数ある著作のなかで、われわれ凡夫にとってもっとも親しみやすいのが本書です。大谷氏の精緻な訳注で、八百年の時空を超え禅の奥義が伝わってきます。