本書は、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、同性愛者（LGBTQ）などの性的マイノリティ患者に対して、十分な知識に基づき個々の背景に配慮したケアを提供するためのテキスト、改訂第3版です。
実際の経験や最新の研究を基に、医療従事者のケア実践に役立つ内容となっています。
現実と異なる誤った通念や既成概念、社会的不名誉が健康に与える影響の評価など、LGBTQにおける認識のギャップを織り込んだ、医療従事者必読の書です。
あらゆる性的指向やジェンダー・アイデンティティを持つ患者に対して、個々の背景に配慮した適切なケアを積極的に提供するために、特に看護専門職にとって不可欠な一冊となるでしょう。

・新たに追加またはアップデートされたケーススタディ、考察のヒント、動画へのリンク、アクションステップ（段階的行動）などの内容
・性的指向やジェンダー・アイデンティティに関する基本的概念および用語を解説 ― 文化的に適切なケアの構成要素と、看護師にとってのその重要性
・医療拒否の割合、LGBTQ の代表的な健康問題、LGBTQ の健康や医療に影響を与える社会的・心理的・環境的因子などに関する最新の統計学的情報
・看護師のケアの質改善、意思決定、（他科や他院への）照会に役立つ、LGBTQ 集団に関する具体的情報
・あらゆる医療専門教育機関をはじめ、病院やクリニック、研修医プログラム、個人診療、公衆衛生政策といった臨床現場におけるLGBTQ の医療ニーズを明確に示す、学習・臨床に不可欠なガイド
・ベスト・プラクティス（最良の医療実践）の指針として、すべての臨床看護師、看護教育者、地域医療従事者、政策立案者に最適な内容
・異なるLGBTQ コミュニティ、文化、集団のニーズについて解説
・以下のトピックを収載（多様性／発達／LGBTQの家族／個々の背景に対して配慮のあるサービスの確立に必要な医療システムの構造改革／薬物乱用／メンタルヘルス／リスク行動、慢性疾患、重篤疾患／ケア実践やカリキュラムへの組み入れを促進するための研究とリソース／質の高いケア提供における組織的バリア ― 医療現場の参与促進／個人、医療機関、コミュニティ、社会レベルの行動喚起）