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中井久夫集<4> 統合失調症の陥穽

中井 久夫  著

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価格 \3,740(税込)         

発行年月 2017年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 331p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学
ISBN 9784622085744
商品コード 1025317647
NDC分類 493.7
基本件名 精神医学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2017年11月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1025317647

著者紹介

中井 久夫(著者):1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医。著書に「分裂病と人類」「精神科治療の覚書」「関与と観察」など。

内容

夫人がどのようにして日本に亡命し、こうして悠々と暮らしておられるのか、私はついに知らない。アジアの人とつきあうには好奇心からの質問をしないのが、最低の作法である。どのようにして日本に亡命されたのかは、四半世紀のあいだ、私はついにうかがわなかった。仮にうかがっていても、ここに書かないだろう。私は必ず「Yプイン(夫人)」と呼んで、決して「オモニ(母)」とか「ハルモニ(おばあさん)」とは呼ばなかった。そこに四半世紀のつきあいにも狎れない一線があった。実の母とは夫人とのように深い話をしたことはなかったが、そもそも親子とはそういうものかもしれない。夫人も、わが子には普通の「チマ・パラミ・オモニ(教育ママ)」ではなかったか。実の子ではありえない出会いであった。(「Y夫人のこと」 1993)私には一つひとつの精神病院が違った下位文化に見える。病院ごとに匂いが違い、職員の「顔」が違い、何よりも患者の「顔」が違う。病院の「質」の判定は、建物よりも何よりも患者の「顔」が雄弁に、正直に物語っていると思う。(「治療文化論再考」 1994)表題作はじめ、「精神科医がものを書くとき」「顔写真のこと」「ある少女」「精神病棟の設計に参与する」ほか32編を収録。

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