出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ
田中 東子, 山本 敦久, 安藤 丈将, 川端 浩平, 二宮 雅也, 川村 覚文, 栢木 清吾, 竹田 恵子 著
著者紹介
内容
目次
Chapter 01 カルチュラル・スタディーズへの誘い 田中東子 1-1 「出来事」を入り口に 1-2 変わる社会と教育 1-3 本書の内容と使い方 Chapter 02 出来事,支配,抵抗 山本敦久 2-1 出来事のカルチュラル・スタディーズ 2-2 マギングとモラル・パニック 2-3 社会の危機と「法と秩序」 2-4 抵抗,節合,想像的解決 2-5 「フーリガン」現象とファンによる発話行為 2-6 黒人の表現文化,ディアスポラの音楽,資本主義批判 2-7 まとめ Chapter 03 食,農,ライフスタイル 安藤丈将 3-1 食と農のカルチュラル・スタディーズとは何か 3-2 工業型農業のヘゲモニー形成 3-3 シビック・アグリカルチャーの挑戦 3-4 ライフスタイル選択としての農 3-5 食と農の文化的な争いの未来 Chapter 04 脱原発,社会運動,リスク社会 安藤丈将 4-1 民主主義と社会運動 4-2 脱原発:ライフスタイルと政治 4-3 コミュニティ:自治と熟議 4-4 福島:歴史的責任に支えられた民主主義 Chapter 05 健康,予防医学,身体の管理―新たな健康のパターナリズム 二宮雅也 5-1 社会的価値を増す「健康」 5-2 新しい健康管理の方法:遺伝子検査のはじまり 5-3 リキッド・ライフと健康の自己責任化 5-4 リバタリアン・パターナリズムと健康 5-5 カルチュラル・スタディーズと健康 5-6 おわりに:健康を考える視点 Chapter 06 キャラクター商品,消費型文化,参加型権力 田中東子 6-1 キャラクターをめぐる現象 6-2 キャラクターを愛するというのはどのような行為なのか 6-3 カルチュラル・スタディーズにおけるポピュラー文化研究 6-4 資本の手のひらで 6-5 さらなる研究の展開へ向けて Chapter 07 ライブアイドル,共同体,ファン文化―アイドルの労働とファン・コミュニティ 竹田恵子 7-1 アイドルファンのカルチュラル・スタディーズ 7-2 「ライブアイドル」とは何か 7-3 「いつでも会える」アイドルの台頭と,ファンコミュニティ 7-4 身体を共にすること:ライブを通じた一体感 7-5 アイドルと労働問題 7-6 〈ライブアイドル共同体〉は可能か Chapter 08 第三波フェミニズム,スポーツと女性,身体表象 田中東子 8-1 映像に描かれるスポーツと女性 8-2 第三波フェミニズムによる視角の変容 8-3 女性アスリートの顕在化/商品化 8-4 「密やかなフェミニズム」の空間としてのスポーツ文化 Chapter 09 グローバル化,移民,都市空間 栢木清吾 9-1 「もうひとつのオキュパイ・セントラル」 9-2 メイド・イン・ホンコン 9-3 占拠される香港都心 9-4 「家から離れたホーム」 9-5 「ホーム」の居心地と「アウェイ」な心持ち Chapter 10 ヤンキー文化,郊外,排除と包摂―ハマータウンの野郎どもはどこへ行ったのか 川端浩平 10-1 盗んだバイクで走り出す!? 10-2 魂の労働 10-3 環境管理の果てに 10-4 ヤンキーから排外主義へ 10-5 ヤンキーへ/の眼差しを取り戻す Chapter 11 ネット右翼,ナショナリズム,レイシズム 川村覚文 11-1 インターネットナショナリズムのカルチュラル・スタディーズ 11-2 ポストモダンな社会とインターネットナショナリズム 11-3 インターネットナショナリズムを支える技術的次元 11-4 インターネットナショナリズムの文化政治 11-5 まとめ Chapter 12 ポピュリズム,テレビ政治,ファシズム 川村覚文 12-1 ポピュリズムという古くて新しい現象 12-2 スチュアート・ホールによるサッチャリズム批判 12-3 ポピュリズムを分析する理論 12-4 日本のポピュリズムを分析する 12-5 まとめ Chapter 13 オリンピック,祝賀資本主義,アクティヴィズム 山本敦久 13-1 “Hands up, Don't shoot”:ジョン・カーロス,再び 13-2 表彰台のアプロプリエーション:身体表現の政治学 13-3 トラテロルコの虐殺 13-4 祝賀資本主義とオリンピック 13-5 アクティヴィズムの現在:笑い・機知・皮肉,そして“人情” コラム① 自分がメディアになる:ZINE製作のススメ 諫山三武 コラム② 旅する選曲:DJ,文化,Fu(n)kushima Shima(Soul Matters)/島 晃一 コラム③ 『初音ミク』がみせる,新たなコンテンツの生産と消費の関係 山際節子 コラム④ 「情動労働」としてのアイドルの労働 竹田恵子 コラム⑤ 歩くことの両義性:米軍基地とポケモンGO 高原太一 コラム⑥ 即興創作の「場」としての「ニコニコ動画」 山際節子
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