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三つの革命~ドゥルーズ=ガタリの政治哲学~(講談社選書メチエ 664)

佐藤 嘉幸, 廣瀬 純  著

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価格 \2,200(税込)         

発行年月 2017年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 347p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/フランス・オランダ哲学
ISBN 9784062586672
商品コード 1025935940
NDC分類 135.5
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2018年01月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1025935940

著者紹介

佐藤 嘉幸(著者):1971年、京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)取得。パリ第10大学大学院認識・文化研究科哲学専攻修了。博士(哲学)取得。現在、筑波大学人文社会科学研究科准教授。専門は、フランス現代思想、権力理論。主な著書に、『権力と抵抗』(人文書院)、『新自由主義と権力』(人文書院)、『脱原発の哲学』(田口卓臣との共著、人文書院)ほか。主な訳書に、ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』(共訳、月曜社)、『権力の心的な生』(共訳、月曜社)、ミシェル・フーコー『ユートピア的身体/ヘテロトピア』(水声社)ほか。
廣瀬 純(著者):1971年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻修士課程修了。パリ第3大学映画視聴覚研究科博士課程中退。現在、龍谷大学経営学部教授。専門は、映画論、現代思想。主な著書に、『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)、『シネキャピタル』(洛北出版)、『アントニオ・ネグリ 革命の哲学』(青土社)、『暴力階級とは何か』(航思社)ほか。主な訳書に、トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(共訳、月曜社)、アントニオ・ネグリ『未来派左翼』(NHKブックス)ほか。

内容

20世紀を代表する哲学者ジル・ドゥルーズは精神科医フェリックス・ガタリとの協同作業を試み、『アンチ・オイディプス』(1972年)、『千のプラトー』(1980年)、そして『哲学とは何か』(1991年)という三つの著作を残した。これら三冊を貫くただ一つの課題とは何だったのか? 資本主義を打倒し、「革命」を実現するための三つの戦術。精緻な読解を経て、今日の情勢下での有効性を問う、21世紀のスタンダード!


20世紀を代表する哲学者ジル・ドゥルーズ(1925-95年)は、『差異と反復』(1968年)と『意味の論理学』(1969年)という前代未聞の著作を公刊したあと、精神科医であるフェリックス・ガタリ(1930-92年)との協同作業に挑んだ。その成果は『アンチ・オイディプス』(1972年)と『千のプラトー』(1980年)という世間を驚愕させる著作を生み出す。その後、単独での執筆に戻り、映画を扱った全2冊の『シネマ』(1983年、1985年)、ライプニッツ論である『襞』(1988年)を発表したドゥルーズが最晩年になって、もう一度、ガタリとの共著を世に問うた。それが『哲学とは何か』(1991年)である。
とりわけ『アンチ・オイディプス』は日本でも多くの読者を獲得し、雑誌の特集号や入門書も続々出版されてブームを巻き起こした。そうして「スキゾ」、「リゾーム」、「器官なき身体」といったキーワードが人口に膾炙するようになって、すでに久しい。だが、ドゥルーズ=ガタリが残した三つの著作を一貫した視座から読む、ということは今に至るまでなされていない。本書は、この前人未到の課題に挑むべく、気鋭の研究者が執筆したものである。
三冊を貫くただ一つの課題とは何だったのか?──それが「革命」にほかならない。資本主義を打倒すること。その目標のために、その時々の情勢に応じた戦術を提示すること。つまり、ドゥルーズ=ガタリはただ一つの革命「戦略」を実現するために、三つの革命「戦術」を示した。それは今日の情勢、とりわけ2011年以降の日本の情勢の下でも有効性をもちうるのか? 精緻なテクスト読解を経た本書は、このきわめて今日的な課題を試みる。
21世紀を生き抜くために不可欠な思考が、ここにある。

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