Engineering Asia:Technology, Colonial Development, and the Cold War Order (SOAS Studies in Modern and Contemporary Japan) '18
内容
帝国日本の戦時動員体制、アジアで最初の戦後非植民地化と冷戦の地理的な対立に関する章をまとめあげ、本書は、アジアの現在の繁栄が、いわゆる「経済の奇跡」によるものではなく、20世紀の暴力的で精力的な出来事の結果であることを説明しています。また波乱に満ちた時代を支配し続けているものが、テクノロジーのエンジニアリング・ネットワークであることを論じています。最初に日本の植民地開発が構成され、これらのネットワークはアジアにおける冷戦体制を作り上げ、海外開発援助の手段になっていったのです。
これらのネットワークがどのように現在のアジア経済情勢の形成を促したのかに注目し、日本と韓国の「経済の奇跡」、および東南アジアの「アジア四小龍」に関する西洋の研究におけるナラティブに異議を唱えています。東アジア研究、開発研究、ポストコロニアリズム、冷戦研究、テクノロジー及び科学の歴史に携わる学生や研究者にとって本書は大変役に立ちます。