ローマ帝国は、多種多様な文化、人種、宗教を包括した最初の偉大な西洋多国籍帝国でした。本書は、ユリウス・カエサルの時代からローマ略奪までの史料をカバーし、人々や都市、政府、機関、軍事開発、物質文化、およびローマ帝国に関連するあらゆるトピックについて言及しています。
　ローマ帝国は、古代世界で最大かつ最も影響力を持つ列強の1つであり、その成果の多くは現在に至るまで残されています。しかしながら、その地理的な広がり、文化の多様性、全体的な複雑さなどから、ローマ帝国史は理解するのが最も困難な歴史の一つでもあります。
　本書は、ユリウス・カエサルの時代からローマ略奪までのローマ帝国に焦点を当てています。ローマ世界に関するほとんどのレファレンスはアルファベット順に項目を並べていますが、本書は政府と政治、行政、個人、団体、組織、場所、イベント、軍事開発、人工物や芸術品といった幅広いテーマで構成されています。各章にはそれぞれ概要とともに20～30の論稿を掲載しています。一次史料をはじめ、主要参考文献一覧、電子資料等の文献目録についても各章で紹介しています。

本書の特長
・政治から生活まで、ローマ帝国のあらゆる面を網羅しています。
・一次史料を多数掲載しています。
・各章のトピック毎に参照を付け、相互参照を可能にしました。
・印刷されている重要資料および参考文献をはじめ、電子資料の文献目録も掲載しています。