丸善のおすすめ度
【マシミリアーノ・トマシ著 近代日本文学における信仰のジレンマ】
The Dilemma of Faith in Modern Japanese Literature(Nissan Institute/Routledge Japanese Studies) hardcover 256 p. 18
Tomasi, Massimiliano
著
発行年月 |
2018年04月 |
---|
|
出版国 |
イギリス |
---|
言語 |
英語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
装丁 |
hardcover |
---|
|
ページ数/巻数 |
216 p. |
---|
|
|
ジャンル |
洋書/人文科学/文学/アジア・中東文学 |
---|
|
|
ISBN |
9780815378761 |
---|
|
商品コード |
1026573754 |
---|
|
|
国件名 |
日本
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2018年04月 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026573754 |
---|
内容
キリスト教と近代日本文学の関係を考察した本書は、キリスト教の自己建設への影響、全作品、近代日本文学の軌跡を明らかにしながら、9人の聖書著者の変化の過程を分析しています。
キリスト教と日本文学の世界の共通点を大まかに扱った先行研究に基づき、本書はカトリックとプロテスタントの果たした異なる役割の差を明確にする必要性を強調しています。特に、明治時代と大正時代の知識人が主にカルヴァン派のプロテスタントに触れ、2つの関係性を評価すべきであるとする世界の見方に反対しています。北村透谷や芥川龍之介、長与喜朗といった作家の作品を考察しながら、本書は日本におけるキリスト教の普及について説明し、キリスト教が主流の文芸に対立しているという観念に異議を唱えています。また本書は、どのように多くの近代作家の経験した二元性が、自己建設の過程やその周辺よりも、キリスト教が中心にある多面的な発達に現れるのかについて論じています。
本書は近代日本文学に興味を持つ学生や研究者はもちろん、より一般的な宗教学や日本研究に興味のある方にとっても魅力的なものとなるでしょう。