現代医療とギリシャ神話
岡本 五十雄 著
内容
目次
はじめに 序章 WHO、世界医師会、救急車、医師会のロゴマーク(印章)は蛇と杖 なぜ蛇と杖なのか―医神アスクレピオスの杖 ヒポクラテスの誓いとアスクレピオスの家族 第1章 身体の部位に関連する言葉 アキレス腱→英雄アキレウス アトラス(第一頸椎)→オリンポス12神と戦ったティタン神族アトラス チタン合金・タイタニック号→ティタン神族 アイリス(虹、瞳、あやめ)→虹の女神イリス ハイメン(処女膜)→結婚の神ヒュメン(男性神) プロメテウスの肝臓→肝臓の強い再生力 パンドラの箱→人類に初めて病気をもたらした 箱舟を造り生き延びた子供たち ヒポカンプス(記憶に関係する海馬)→ヒポカンプス ラビリンス(内耳=迷路、迷宮)→迷宮ラビリンス ヴィーナス(アフロディテ)の丘→妖艶なアフロディテ ミロのヴィーナスと絶対美(黄金比) オリーブの木→アテナの贈りもの、延髄オリーブ核 タルス(距骨)→雌牛の首を持った青銅の巨人タロス 第2章 病名や症状に関連する言葉 ・女神の嫉妬と怒り、それによる悲劇 エコー(やまびこ、こだま、医療機器)→オウム返ししかできなくされたエコー ナルシシスト(自己愛)・ナルコーシス(昏睡)→自分しか愛せなくなったナルキッソス 狂犬病(リッサ)→狂気の神リュッサ アラキノイド(くも膜)→くもにされたアラクネ メズサの冠(頭)→醜い顔と頭の髪を蛇にされたメドゥーサ 瞑想(muse)、音楽(music)→ピタゴラスとひらめきの神ムーサたち ダイ(ディ)アナコンプレックス→処女神アルテミスに鹿にされたアクタイオン ・アポロンの怒り シヒリス(梅毒)→羊飼いの青年シヒリス ・他の病名 タイフーン(台風)・チフス(病気)→テュホーン(ギリシャ神話最大の怪物) 奇形 キクロプス症→キュクロプス ・ハルモニアの子供、孫の運命―悲劇の連鎖 第3章 心理学用語 エロスのいたずら、アポロンと月桂樹 エロス(生命、愛の力)とサイコロジー(心理学)→エロス(Eros)とプシュケ(Psyche) サイレン(警報、警笛)→歌声で引き寄せる海の怪物セイレン パニック(恐慌、混乱状態)、パンデミック(世界的流行)→恐怖と優しさを備えた牧神パン フォビア(恐怖、恐怖症、病的恐怖)→敗走するアレスの子フォボス エディプスコンプレックス→オイディプス王(父と知らずに父を殺し、母と知らずに母親を娶った王) エレクトラコンプレックス→父を殺した母を殺す娘エレクトラ ロミオとジュリエット効果→ピュラモスとティスベの愛の物語 カサンドラ症候群(聞き入れてもらえない妻の苦悩)→悲劇の予言者カサンドラ 第4章 薬関係 ヒプノディック(睡眠薬)→眠りの神ヒュブノス アトロピン(瞳を開き女性を美しくする)→生命の糸を切るアトロポス モルヒネ(強い鎮痛作用)→人の姿になって夢に現れるモルペウスス アフロジシアカ(媚薬)→男を骨抜きにするアフロディテ ミルラ(没薬・もつやく)→父親を愛したミュルラ(Myrrha)の悲劇 エオジン(色素)→暁の神エオス 第5章 細菌 プロテウス(変形菌)→変幻自在のプロテウス おわりに 参考資料
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