法的人間ホモ・ジュリディクス~法の人類学的機能~
アラン・シュピオ 著
著者紹介
内容
目次
プロローグ Ⅰ 法的ドグマ──私たちを基礎づける信条 第一章 人間存在の意味づけ──神の似姿 人間存在の規範的構成 人の法的な基盤 唯一にして同一の個人 従属した君主、主体 受肉した精神としての人格 アイデンティティを保証する〈第三項〉 全面的解放の先にあるもの──解体した人間 第二章 法の帝国──厳たる法、されど法(dura lex, sed lex) ある一つの考え方の様々な化身 法の人間的な統御 法により説明される人間 第三章 言葉の強制力──合意は拘束する(pacta sunt servanda) 契約という「文明化のミッション」 契約の起源へ 合意の保証人としての国家 契約関係の再封建化 Ⅱ 法の技術──解釈の素材 第四章 諸々の技術を統御する──禁止の技術 技術革新から生じる〈法権利〉 制度からネットワークへ 規制から調整へ 技術を人間化する〈法権利〉 遍在性の限界 透明性の限界 生殖技術に直面する出産 第五章 権力を考察する──統治から「ガバナンス」まで 主権の衰退 国家の変容 権力と権威との分離 立法権の解体 自由を従属させる 行動の標準化 法源の道具化 第六章 人間を結ぶ──人権の正しい使用法 人権の信条 西洋的原理主義の三つの姿 メシア思想 共同体主義 科学主義 解釈の扉を開く 人権という人類の共通資源 連帯原則を再訪する 新たな解釈装置のために 注 訳者あとがき 人名索引
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