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<電気ショック>の時代~ニューロモデュレーションの系譜~
エドワード・ショーター,
デイヴィッド・ヒーリー
著
川島 啓嗣,
青木 宣篤,
植野 仙経,
諏訪 太朗,
嶽北 佳輝
他
発行年月 |
2018年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
2p,447p,84p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学 |
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ISBN |
9784622086789 |
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商品コード |
1026830391 |
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NDC分類 |
493.7 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2018年03月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2018/04/07 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026830391 |
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著者紹介
エドワード・ショーター(著者):トロント大学医学部・医学史教授。著書に「精神医学の歴史」「精神医学歴史事典」など。
デイヴィッド・ヒーリー(著者):バンガー大学精神科教授。医学博士。著書に「抗うつ薬の功罪」「ヒーリー精神科治療薬ガイド」など。
内容
「発見から70年経った今日、なぜ電気けいれん療法(ECT)が患者や多くの医師からひどい汚名を着せられているのだろうか? ECTはある意味において精神医学のペニシリンである」19世紀後半に至るまで、精神科治療は鎮静に限られていた。1900年以降に精神薬理学の進歩が起こったのちも、症状の波に襲われているさなかの統合失調症とメランコリーの患者にとっては、医学は何の救いにもならなかった。家族は絶望し、カルテでは自殺のことが絶えず話題に上がった。そんな失意の時代にあった精神科治療に光をもたらした「ショック療法」は、本当に非人道的で危険なだけの治療法なのだろうか? 本書はECTのみならず、その前史となるインスリン昏睡療法やメトラゾールけいれん療法、そして近年のニューロモデュレーションへと至る、精神科における身体療法の系譜を描くものである。精神科治療においてECTの有効性が再評価されつつある今日、身体療法のパイオニアとなった医学者たちの足跡を追い、ショック療法がなぜこれほどまで忌避されてきたのか、その悲運の歴史を紐解く。当事者たちの証言と膨大な文献・資料を渉猟し、互いに翻弄しあう20世紀の社会と精神医学界を描き切った、二人の医学史家による快著である。