Handbook of the Sociology of Education in the 21st Century(Handbooks of Sociology and Social Research) H XXXVII, 597 p. 18
内容
教育社会学において重要な2つの概念であるアクセスと機会を25章でまとめたハンドブック。不法滞在の学生、第一世代大学生(両親が大学の学位を持たない)、LGBTQ(性的マイノリティー)など、現代ほとんど注目されていない人々を調査し、ジェンダー、人種、民族性、社会階級というインターセクショナリティに着目しています。
社会学者は、不平等の原因や結果を重点的に研究することが多く、このハンドブックでは、こうした解釈の多くを見直し、異なるアプローチから不平等を低減するために何をすべきかに焦点を当てています。
ネットワーク分析、学校や教師の影響を含む、社会制度研究の新たな方法論的研究に注目した特別なセクションもあります。
さらに、高等教育機関の変わりゆく状況や各集団、そして中等教育後の教育進路の違いによって労働市場での就業機会がどのように強化され妨げられるのかを探ります。
この分野の第一線の社会学者や新進気鋭の学者が執筆した各章は、理論には当てはめてはいるものの、その内容は現代的で時代を先取りしています。
本書は、教育の不平等が抱える多くの問題やそれらに取り組むには何が必要かを理解しようと努める教育社会学者、その他の学者、政策立案者にとって新たな試みを明らかにする青写真として役立つ一冊です。