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享楽社会論~現代ラカン派の展開~
松本 卓也
著
発行年月 |
2018年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
296p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/精神分析 |
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ISBN |
9784409340516 |
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商品コード |
1026948573 |
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NDC分類 |
146.1 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2018年04月4週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2018/04/08、毎日新聞 2018/12/09 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026948573 |
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著者紹介
松本 卓也(著者):1983年高知県生まれ。自治医科大学大学院医学研究科修了。博士(医学)。専門は精神病理学。京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。著書に「人はみな妄想する」など。
内容
精神分析が導く現代資本主義社会の突破口 ジャック・ラカンが提出した「剰余享楽」「資本主義のディスクール」といった概念は、現代社会の現象の把握のためにきわめて有効だ。本書では力強く展開する現代ラカン派の理論を紹介するとともに、うつ、自閉症、ヘイトスピーチといった、臨床や政治社会における広範な事象に応用し分析を試みる。精神分析の言説に新たな息吹をもたらす、ラカン派の俊英による鮮やかな社会論。「こうして、「不可能な享楽」は「エンジョイ」になり、〈父〉はデータの番人になった。現代の私たちは、後者による徹底的な制御のもとで、前者の「エンジョイ」としての享楽の過剰な強制――「享楽せよ! Jouis !」という超自我の命令――によって、そして、その結果として消費されるさまざまなガジェットがもたらす依存症的な享楽によって慰められながら、徐々に窒息させられつつあるのではないだろうか。だとすれば、そこから抜け出すことはいかにして可能なのだろうか?」(本書より)