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絆の音楽性~つながりの基盤を求めて~

スティーヴン・マロック, コルウィン・トレヴァーセン  編
根ケ山 光一, 今川 恭子, 蒲谷 槇介, 志村 洋子, 羽石 英里, 丸山 慎  監修
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \17,600(税込)         

発行年月 2018年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 15p,636p
大きさ 26cm
版型 B5
ジャンル 和書/人文科学/芸術/音楽
ISBN 9784276139091
商品コード 1026949024
NDC分類 761.1
基本件名 音楽
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2018年05月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026949024

著者紹介

スティーヴン・マロック(編者):ヴァイオリン奏者を経て、音楽理論等を学ぶ。西シドニー大学MARCS聴覚研究所の補助研究員。
コルウィン・トレヴァーセン(編者):カリフォルニア工科大学で博士号取得。エディンバラ大学児童心理学および精神生物学名誉教授。

内容

本書の原著者マロックは、トレヴァーセンが録り貯めた母子相互作用の音源から、音声分析の手法によって「コミュニカティヴ・ミュージカリティ(絆の音楽性)」という心理学上の概念を創出した。マロックが注目した26秒のやりとりのなかで、母子は規則正しいパルスを共同生成し、その音声を注意深く同期もしくは交代させながら、優雅なナラティヴを形成した。そして、このような共同生成は、人が経験しうる多くの事象に潜んでいる。本書は、人のコミュニケーションのなかに存在する、生まれながらの音楽性の生物学的ないし心理学的な起源や、発達、癒しの機能について、さまざまな研究分野から考察する全27の論考より構成されている。全体は5部に分けられ、第1部は音楽性の起源と精神生物学、第2部は乳児期における音楽性、第3部は音楽性と癒し、第4部は子どもの学びにおける音楽性、第5部は演奏行為における音楽性を扱う。執筆者の所属はイングランド、スコットランドのほか、フランス、ポルトガル、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、スイス、ドイツ、ギリシャ、アメリカ、オーストラリア、と欧米各国に及ぶ。それぞれが各分野において独創的かつ学際的視点で研究を積み上げてきた研究者であり、音楽の喜びが生まれた直後から備わる人間特有の才能であり、集団の文化的意味の創造や言語の発明とその効果的利用にとって基本的重要性を持つという認識を共有している。原著、原論文発表以来、「コミュニカティヴ・ミュージカリティ」は多くの研究者の共感を得て、発達心理学のみならず、文化人類学や言語学、脳科学、神経科学、周産期精神医学、小児精神保健学、PTSD/被虐待児音楽療法、音楽療法論、障害児教育、舞踊学、教室談話、教育法、即興、時間生物学、演奏行為論など、さまざまな学問領域でその検証、敷衍が展開されてきた。本書はその視界を一望するもので、翻訳が待たれていた。

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