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ベックの統合失調症の認知療法(認知療法シリーズ)

アーロン・T.ベック  著

岩坂 彰  翻訳
大野 裕  監修
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価格 \8,800(税込)         

発行年月 2018年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,433p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経・精神疾患
ISBN 9784753311330
商品コード 1027548768
NDC分類 493.763
基本件名 統合失調症
本の性格 実務向け
新刊案内掲載月 2018年06月5週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1027548768

著者紹介

アーロン・T.ベック(著者):医学博士。ペンシルベニア大学精神医学科名誉教授。フィラデルフィアのBeck Institute for Cognitive Therapy所長。ラスカー臨床医学研究賞受賞。

内容

統合失調症のような複雑な障害の治療を準備するには,専門的な方略や技法の説明をはるかに越えるものが必要であることを指摘しておく必要がある。治療の成功は,この障害の現象学と原因とを深く理解することにかかっている。さらに,大工が設計図を必要とするのと同じように,治療者は手引きとなる概念的枠組みを必要とする。本書では,以下の3点の実現に努めた。第一に症状(妄想,幻覚,思考障害,陰性症状)の起源,発症,持続についての理解を進めること,第二に,症候学的理解と,この分野の研究により裏づけられた臨床経験とに基づき,治療の提案をすること,最後に,統合失調症に関する膨大な生物学的研究と,心理学的側面に関する比較的少数の研究とを統合し,統合失調症の包括的な心理生物学的モデルを提示することである。第1章で統合失調症を概観し,第2章でこの障害の複雑で興味深い神経生物学的側面を解説した後,妄想の臨床的,心理学的側面を広汎に検討する(第3章)。第4章では幻覚を扱う。幻覚体験が患者の思考や観念とどう関係しているかを指摘する。第5章では陰性症状を扱う。注意,記憶,心的柔軟性の障害が生産性の低下,快感消失,社会的引きこもりと関連する理由を考察する。形式的思考障害に関するわれわれの定式化(第6章)は,話のまとまりのなさを,欠陥のある抑制メカニズムの機能として,また思考の貧困を,リソースの節約努力として説明する。治療を扱うパートの最初の章(第7章)では,アセスメントで用いる多様な技法を包括的に考察する。第8章は,治療関係の構築における問題点を扱い,患者の沈黙,注意持続の短さ,多くの欠損,疑り深さに対処するガイドラインを提示する。第9章では,妄想のアセスメントと治療アプローチにおける具体的問題を説明し,それに対処する具体例を紹介する。同様に第10章では幻覚のアセスメントと治療を扱い,患者が幻聴に関連する苦悩を軽減できるよう,場合によっては完全に幻聴を消せるようにする各種の方略を説明する。陰性症状の治療は第11章で説明する。思考障害は,対人的な有効性や関係づくりの足かせとなることがある。第12章では,患者が自分のコミュニケーション上の困難をより適切にアセスメントできるようにするとともに,ストレスをもたらし,解体した発話につながる思考や行動を減らしていけるようにする治療アプローチを説明する。統合失調症における精神療法と薬物療法の関係について質問されることも多い。第13章は,両アプローチの併用について説明する。最終章(第14章)では,統合失調症について,素因とストレス因子と心理学的因子を統合する広汎なモデルの提示を試みる。(序文より抜粋)

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