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精神科クリニックにおける精神療法~認知行動療法・マインドフルネス・森田療法をむすぶ弁証法的治療~
内村 英幸,
竹田 康彦
著
発行年月 |
2018年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
221p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経・精神疾患 |
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ISBN |
9784772416382 |
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商品コード |
1028055134 |
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NDC分類 |
493.72 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2018年09月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028055134 |
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著者紹介
内村 英幸(著者):九州大学医学部大学院卒。福岡心身クリニック名誉院長。
竹田 康彦(著者):九州大学医学部卒。福岡心身クリニック院長。
内容
近年,社会構造の変化に伴って若者の精神構造も変化し,不安耐性の低い未熟化した若者が増加してきたという。虚構の自己像をもつ社会的引きこもりや言葉を失った摂食障害など精神科クリニックを訪れる若者にどのように手をさしのべればよいのか。本書の第Ⅰ部では,現代版森田神経質ともいえる若者や母子間の「とらわれ」「見捨てられ体験」によって傷ついた事例への森田療法的家族療法や家族的治療の場をもつデイケアの有効性,さらに,森田療法との類似性を議論されることの多いマインドフルネス瞑想法を用いた第三世代の認知行動療法,特に境界性パーソナリティ障害を対象とした弁証法的行動療法から森田療法の「あるがまま」の自己受容へ至る児童思春期の治療例を述べる。第Ⅱ部では,ミラーニューロンの発見に関心が集まる神経科学による心としての発達的身体論や身体技法の神経基盤,また,マインドフルネス瞑想時の脳画像研究による心と脳のつながりを考察し,対話による治療関係や認知の修正といったトップダウンでの方法の限界を超えるために身体レベルのボトムアップの技法による信頼関係の育成と健全な五感-身体感覚の再生が重要であることを説く。森田療法と行動療法を専門とする著者らが,否定的自己と誇大的自己,自己と他者・環境,心と身体,また,認知・行動療法と森田療法といったさまざまな二律背反的二項を統合する弁証法的治療を目指した精神科クリニックでの実践記録。