内容
建築において,かたちとなるもののいくつかの基本的な力学概念が身につくよう,ていねいに解説した。特に物体の内部での状況を記述するための応力とひずみについて,順序だててわかりやすく説明している。また,梁や柱,骨組などの内部に生じる応力や変形,座屈についても述べている。教科書的として,あるいは参考書や「読み物」としても読み進められるように,誘導過程を出来るだけ省かずに記述した。学生にとっては授業内容の理解を深める一助となり,建築構造力学を既修得し,建築関係業務に従事している者にとっても,復習とさらに理解を深めるための機会を与えうる書となるよう工夫している。