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芸術文化の投資効果~メセナと創造経済~(文化とまちづくり叢書)

加藤 種男  著

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価格 \3,520(税込)         

発行年月 2018年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 386p,12p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/社会科学/経営学/経営理論・経営思想史
ISBN 9784880654508
商品コード 1028237541
NDC分類 335.13
基本件名 メセナ
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2018年11月1週
書評掲載誌 朝日新聞 2018/11/03、日本経済新聞 2018/11/10
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028237541

著者紹介

加藤 種男(著者):クリエィティブ・ディレクター。アサヒビール株式会社企業文化部を経てアサヒビール芸術文化財団事務局長。アサヒ・アートフェスティバルなど多数の企画を立ち上げる。2004〜10年横浜市芸術文化振興財団専務理事兼大佛次郎記念館館長。12〜17年企業メセナ協議会専務理事。そのほか東京都歴史文化財団エグゼクティブ・アドバイザー、京都造形芸術大学客員教授、文化審議会政策部会委員など歴任。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

内容

実践企業の事例多数収載!
企業メセナ活動の第一人者が報告する創造経済への企業寄与がもたらす社会像。

 経済と文化は対立関係にあるとみなされてきた。あるいは、経済と文化の関係は常に緊張をはらんできた。経済から見ると、一方的に支援を要請してくる文化は金食い虫で、経済的負担をもたらすことはあっても、まさか経済発展に寄与するなどとは考えもしなかった。

 にもかかわらず不思議なことに、企業や経済人が惜しみなく芸術文化に投資を続けてきた事例を多数見出すことができる。投資者にとって決して有利とは見えない投資をなぜ多くの人がしてきたのか。それを本書では検討する。

創造経済学から言うならば、芸術文化に対する投資は、社会的観点からも見ても、企業経営の観点から見ても研究開発に投資することと全く同じである。創造経済の現場には実に豊かな世界が広がっている。その豊かな世界の現場からの報告が本書である。

 芸術文化振興への支援をメセナと呼んできた。特に企業の活動を企業メセナという。本書では、企業メセナを芸術文化への投資としてとらえ、芸術文化の振興はもちろん、広く社会創造に寄与する活動を意味する言葉として使う。

全体の構成は以下の通りである。

第一章から第五章までで企業メセナの現状、すなわち創造経済のこの二、三十年の姿を概観する。福武總一郎とベネッセの仕事に始まって、竹中工務店と棟梁文化、福原義春と資生堂の仕事を中心に、東日本大震災の復興と企業メセナなど多彩な側面を含む。

そして、第六章でこの概観のもとになった画期について触れる。すなわち、企業経営者のパトロン型メセナから組織としての企業メセナへの転換である。

第七章と第八章では、企業メセナに至る前史を検証する。明治期から昭和期にかけての三人の企業人の活躍を中心に取り上げる。今日の横浜の基礎を築いた原三溪、田園都市構想によって宝塚歌劇を創設した小林一三、民芸のパトロンに始まり芸術文化の大衆化を推進した山本爲三郎の三人である。
そして、最後に芸術文化と経済の関係の創造的再構築のために、グローバルとローカルについて小論を立てて、本書を締めくくる。

*2022年7月。カバーデザインが新しくなりました。

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