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ウイルスの意味論~生命の定義を超えた存在~

山内 一也  著

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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2018年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 239p,30p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/生物学/微生物学
ISBN 9784622087533
商品コード 1028642940
NDC分類 465.8
基本件名 ウイルス
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2019年02月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2019/02/02
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028642940

著者紹介

山内 一也(著者):1931年神奈川県生まれ。東京大学農学部獣医畜産学科卒業。同大学名誉教授。日本ウイルス学会名誉会員。農学博士。専門はウイルス学。著書に「はしかの脅威と驚異」など。

内容

ウイルスとは何者か。その驚くべき生態が明らかになるたびに、この問いの答は書き替えられてきた。ウイルスは、数十億年にわたり生物と共に進化してきた「生命体」でありながら、細胞外ではまったく活動しない「物質」でもある。その多くは弱く、外界ではすぐに感染力を失って“死ぬ”。ただし条件さえ整えば、数万年間の凍結状態に置かれても、体がばらばらになってしまったとしても“復活”する。ウイルスの生と死は、生物のそれとはどこかずれている。一部のウイルスは、たびたび世界的流行を引き起こしてきた。ただしそれは、人類がウイルスを本来の宿主から引き離し、都市という居場所を与えた結果でもある。本来の宿主と共にあるとき、ウイルスは「守護者」にもなりうる。あるものは宿主を献身的に育て上げ、またあるものは宿主に新たな能力を与えている。私たちのDNAにもウイルスの遺伝情報が大量に組み込まれており、一部は生命活動を支えている。ウイルスの生態を知れば知るほど、生と死の、生物と無生物の、共生と敵対の境界が曖昧になっていく。読むほどに生物学の根幹にかかわる問に導かれていく一冊。

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