丸善のおすすめ度
三島由紀夫は一〇代をどう生きたか~あの結末をもたらしたものへ~
西 法太郎
著
発行年月 |
2018年11月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
356p |
---|
大きさ |
20cm |
---|
|
ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
---|
|
|
ISBN |
9784909658029 |
---|
|
商品コード |
1028652355 |
---|
NDC分類 |
910.268 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2019年01月1週 |
---|
書評掲載誌 |
読売新聞 2019/01/13 |
---|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028652355 |
---|
著者紹介
西 法太郎(著者):昭和31年長野県生まれ。東大法学部卒。総合商社勤務を経て文筆業に入る。著書に「死の貌」がある。
内容
数々の、三島由紀夫に関するスクープを連発してきた著者による渾身の評伝。 昭和一〇年代に風靡した『日本浪曼派』、『文藝文化』の文芸思潮が、ちょうど一〇代を生きていた三島少年を包み擁していたさまを、膨大な資料と、独自の取材により描き出す。あの結末をもたらした、その文学と思想の源泉とは一体何だったのか。 東文彦、保田與重郎、蓮田善明の三者と、それらを横軸でつなぐ神風連を中心に、一〇代の三島とその生涯の秘密を探り出す。 なお本書冒頭のプロローグにて、三島由紀夫の墓所に関するスクープを掲載しています。 「ひとたび自分の本質がロマンティークだとわかると、どうしてもハイムケール(帰郷)するわけですね。ハイムケールすると、十代にいっちゃうのです。十代にいっちゃうと、いろんなものが、パンドラの箱みたいに、ワーッと出てくるんです。だから、ぼくはもし誠実というものがあるとすれば、人にどんなに笑われようと、またどんなに悪口を言われようと、このハイムケールする自己に忠実である以外にないんじゃないか、と思うようになりました。」(『図書新聞』昭和四五年一二月一二日号、同四六年一月一日号) 【死は生の埒外にあるのではない。生をうけるとともに死もうけている。その生は死をもって完結する。この生々しいありさまを〝三島由紀夫〟という稀有の生命体をとおして本書に描いてみた。】…おわりにより