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自分の「異常性」に気づかない人たち~病識と否認の心理~(草思社文庫 に3-2)

西多 昌規  著

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価格 \825(税込)         

発行年月 2018年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 232p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経科学
ISBN 9784794223654
商品コード 1028975976
NDC分類 493.7
基本件名 精神医学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2019年01月1週
書評掲載誌 読売新聞 2019/01/27
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028975976

著者紹介

西多 昌規(著者):西多 昌規(にしだ・まさき)
精神科医・医学博士。早稲田大学スポーツ科学学術院・准教授。東京医科歯科大学医学部卒業。国立精神・神経医療研究センター病院、ハーバード大学医学部研究員、スタンフォード大学医学部客員講師などを経て現職。日本精神神経学会専門医、睡眠医療認定医など資格多数。専門は臨床精神医学全般と睡眠医学、身体運動とメンタルヘルス。著書に『「器が小さい人」をやめる50の行動』(草思社文庫)、『「テンパらない」技術』(PHP文庫)、『休む技術』(だいわ文庫)、ほか多数。

内容

強すぎる被害妄想、執拗な他者攻撃、異様なハイテンション、
他人をふりまわすサイコパス……
それは許容できる異常性なのか、治療介入すべき異常性なのか?
精神科医である著者が診察室で出会った、さまざまな「自分の異常性」に気づかない人たちを取り上げ、
その心の病理と対処法を明らかにする。
診察でのエピソードを通じて、医師の苦悩や精神医療の問題点を浮き彫りにする。


はじめに 正常か異常かの境界線
第1章 強すぎる被害妄想
・郷里からの不安な知らせ
・カレーライスの嫌がらせ?
・変わり果てた母と実家
・自己防衛と否認
・治療経過
・もうひとつの病魔

第2章 自分の異常性に気づく機能「病識」とは何か
・「自分の異常性」への気づき、「病識」
・「病識」の系譜学
・現代精神医学は「病識」を軽視している
・芥川龍之介の統合失調症への疾病意識
・妄想と現実「二重」の世界

第3章 「不安に取りつかれた人」の病的な心理
・キャリア官僚が犯した〝深刻な〞凡ミス
・凡ミスが動機の自殺未遂
・救急病棟での問答
・本人が望まない精神科入院へ
・うつ病「三大妄想」と蝕まれた病識
・健康を偽装する「匿病」の心理
・治療の後日譚

第4章 「寝なくても平気」「俺すげぇ」異様なハイテンションは病気か
・症例検討会で
・不機嫌な病棟生活
・波瀾万丈の人生
・突然の自死表明
・自殺は理性的な判断か?
・薬剤を思い切って切る
・見過ごされがちな双極性障害

第5章 なぜ人を傷つけても心の痛みが一切ないのか
・入院依頼
・突然の入院延期
・初対面
・医者への説教
・毎朝の長い苦情と家庭崩壊
・あくことなき他者批判
・逸脱行動
・強制退院
・巧みな自己正当化と被害者への変身

第6章 威嚇と攻撃、見落とされた認知症
・外来での大騒動①
・外来での大騒動②
・一時的な収束
・脳卒中?脱水?
・規則正しすぎる生活
・ケース・カンファレンス
・再度の院内トラブル
・転院
・追い詰められる高齢者たち

第7章 「悪気がない」という異常性
・わたしは発達障害?
・独特の思考と行動の傾向
・心理検査をしてみたが
・本人にどう告げるか
・どこまでが個性なのか
・現代社会とアスペルガー的特性

第8章 「死にたい」は狂言か、本気か
・当直医泣かせの常連電話
・主治医の苦悩
・救急部での傍若無人
・うかがいしれない家庭の薄幸
・父性の欠如、母性の過剰
・予期せぬ結末
・手厚い医療体制の落とし穴

エピローグ 今後の課題

目次

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