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書評掲載

夢見る帝国図書館

中島 京子  著

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価格 \2,035(税込)         

発行年月 2019年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 404p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784163910208
商品コード 1030133790
NDC分類 913.6
書評掲載誌 毎日新聞 2019/06/02、東京・中日新聞 2019/06/16、日本経済新聞 2019/06/22、産経新聞 2019/06/23、朝日新聞 2019/07/06、読売新聞 2019/07/21、毎日新聞 2019/12/08、朝日新聞 2019/12/28、日本経済新聞 2021/09/25
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030133790

内容

「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」
作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったなら――資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司書たち(のちに永井荷風の父となる久一郎もその一人)の悪戦苦闘を、読書に通ってくる樋口一葉の可憐な佇まいを、友との決別の場に図書館を選んだ宮沢賢治の哀しみを、関東大震災を、避けがたく迫ってくる戦争の気配を、どう見守ってきたのか。
日本で最初の図書館をめぐるエピソードを綴るいっぽう、わたしは、敗戦直後に上野で子供時代を過ごし「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」と言う喜和子さんの人生に隠された秘密をたどってゆくことになる。
喜和子さんの「元愛人」だという怒りっぽくて涙もろい大学教授や、下宿人だった元藝大生、行きつけだった古本屋などと共に思い出を語り合い、喜和子さんが少女の頃に一度だけ読んで探していたという幻の絵本「としょかんのこじ」を探すうち、帝国図書館と喜和子さんの物語はわたしの中で分かち難く結びついていく……。

知的好奇心とユーモアと、何より本への愛情にあふれる、すべての本好きに贈る物語!

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